最近、急にNakamichi Elite Five ANCヘッドホンを見かけるようになりましたが、あの有名なナカミチなのか気になったので実機を購入してみました。
音質など実機レビューしていきます。
結論としては同じナカミチブランドでありながら、日本メーカーでは無くなっているというのがポイント。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンを買うべきかいなかや、同価格帯でより良いヘッドホンもご紹介します。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンを開封
まずは、Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンを開封して行きましょう。
こちらがNakamichi Elite Five ANCのパッケージです。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンパッケージ裏面はこんな感じです。
パッケージを開封するとこのようになっていました。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンケースの中に一式が入っています。
Nakamichi Elite Five ANCに関してはケースが付いてくるのは素直にありがたいですね。
ただ、ケースを開けてNakamichi Elite Five ANCの筐体を確認すると、プラスチック感が強く出ている印象でした。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンの同梱物です。
こちらが、Nakamichi Elite Five ANCヘッドホン本体です。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンは全体的に丸みを帯びているのが特徴的です。
先程の写真の反転写真ですね。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンには、下図のようにスイーベル機構が搭載されています。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンのボタン類です。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンのサイズ調整部分はステンレス製ですね。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンのイヤーパッドは結構柔らかく、使い勝手は悪くありませんでした。
頭頂部のクッション性も悪くなく、装着感は価格以上のものを感じます。
ノイキャン用の集音マイク部分でしょうか。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンをレビュー
それでは、Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンの音質や機能性をレビューしていきます。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンの音質
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンはAACコーデックまで対応しています。
今回、androidスマホにて、AACコーデックでNakamichi Elite Five ANCを聴いてみた率直な感想は、ナカミチってこの程度なのか、という中途半端な感覚でした。
低音は強くなく、かといって弱くもないんです。
高音の抜け感もないかわりに、鳴っていないというわけでもないんです。
じゃ、明瞭さはどうかというと、どこか、かすれて聴こえるような感覚もします。
粒立ちは悪いわけではないけど、価格なりではないなと。
価格でいうと、5,000円以下でそこまで有名じゃないブランドがこの音質を出していたら、コスパが良いと言っていたかもしれません。
ですが、ナカミチという日本では超絶有名なブランドメーカーであることを考えると、この性能はちょっとないんじゃないかなと。
この点については、後半でも述べます。
総じて、コスパが良いわけでもないので、同価格帯で買うならEarFunのWave Proか、SOUNDPEATSのSpaceが無難です。
⇒”EarFun Wave Pro”ヘッドホンレビューと評判♪”EarFun”待望にして最高のオーバーイヤーヘッドホン登場♪
⇒【実機】”SOUNDPEATS Space”のレビューと評判♪コスパ最強の名に相応しいヘッドホン現る！
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンのノイキャン性能
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンのノイキャン性能は中の下、または中の中に届くかどうかと言ったところです。
この辺はまだまだ発展の余地があり、今後の改善に期待したいところです。
室内利用に限りますが、Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンを装着してノイキャン使ってみたところ、音楽をかけずにノイキャンのみオンにできました。
その状態でテレビの音をどれくらい拾ってしまうかテストしましたが、テレビの内容が分かってしまうくらいには、しっかり音が入ってきました。
とはいえ、やはりANCが効いているため若干音が減殺されて入ってくる印象があります。
精度としてはそこまで高くなく、同価格帯でもっとしっかりしたヘッドホンはいくつか出ているので、そちらを選択された方が良いでしょう。
Nakamichiブランドだから買うという方は要注意なメーカーです。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンの外音取込機能はある？
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンには意外なことに外音取込機能は実装されていませんでした。
こちらも今後の機能追加に期待です。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンの通話品質
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンの通話品質をスカイプでテストしてみました。
集音性は悪くなさそうに感じたものの、やはり物足りない感が出てしまっていました。
というのも、集音して出力される際に、大分小さい音声に変換されてしまっているように感じたんです。
そのため、ちょっと大きめな声で話さないと通話相手から声が小さいと指摘されかねません。
そういう意味だと集音性は悪いとも言えるのですが、小さい音も拾っていたことから集音性自体はそこまで悪くなく、相手に伝達される過程でボリュームダウンしてしまうのだろうと思われます。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンの再生時間
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンは全てにおいて惜しいと感じられるものの、再生時間だけは必要十分といえます。
満充電時で、最大50時間の再生に対応しているため、長時間再生をしなければならない環境の方には使い勝手が良いと言えるでしょう。
ただ、最大50時間再生はノーマルモードの場合で、ANCをオンにした場合の最大再生時間
は35時間です。
とはいえ、最大35時間の再生時間があれば、朝起きてから夜寝るまでの長時間再生に対応できるので、例えば、近隣の物音が気になるとか、上階の足音が気になるから長時間装着したいという場合でも、用途に耐えうる仕様になっています。
もう一つポイントの高かった点が、折り畳み式になっている点です。
ハードケースもついているので持ち運びには苦労しないようにはなっているのですが、折り畳めることにより、普段使いでカバンにしまう時には重宝します。
ソニーのミドル入門向けヘッドホンは軽量なものの折りたたむことができない構造になっていて、大分がっかりした記憶があります。
この点は、ケース付きで折り畳みできることから、買う価値はあると感じました。
もちろん、ある程度、聞いていられる音質を持っているからこそではありますが。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンはマルチポイント対応
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンはマルチポイントにも対応しています。
二つのデバイスを行ったり来たりする方はマルチポイント対応は必須要件かと思います。
私はテレワークの時くらいしかマルチポイントにする機会がないのですが、そもそもテレワーク回数が少ないので、あまり恩恵を受けられない点が残念です。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンは低遅延モード搭載
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンは低遅延モードを搭載しています。
元々、Bluetooth5.3を採用していることから、比較的遅延は少ないモデルではあります。
ですが、やはり、Bluetooth5.3という規格のみに頼った低遅延と、ちゃんと低遅延モードとして低遅延化できるモデルとでは、後者の方が実用性が高いんですね。
実際に、映像などを見ると、話者の声のズレを感じにくくなりました。
この点はゲームなどをされる方や動画を見るために購入を考えている方にとっては良いポイントです。
Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンの口コミ・評判をレビュー♪
次に、Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンの口コミ・評判をみていきましょう。
少しエージング？は必要みたいだが、それからは自然で素直な優しい音になったと思う。
変な色付けなどはなく聴きやすい。
人によって好みがわかれるかも、元々オーディオはそんなものだから。
重量は軽いし耳のパットは柔らかくて痛くない。
長時間音楽を聴いていても楽だ。
すごいコストパフォーマンスだ。
引用元：Amazon”Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホン”レビューより
今回、時間がなかったことからエイジングはしませんでしたが、他社の同価格帯と比べると若干雑味を感じてしまうレベルの音質に感じました。
エイジングをすることで振動板が馴染み、そのヘッドホンの本来の音質を聴けるようになると言われているので、Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンもエイジングしてあげることで、少しは雑味が消える可能性は十分あります。
ただ、エイジングで改善される音質というのには限界があるので、そこまで高望みはしないほうが懸命です。
充電持ちはとても良くコスパが良すぎますしかもケーブルを使える。
クッション性も高く、耳は痛くなりません。操作性も良くて使いやすいです。折りたたみもできるしもちやすいです
ケースの品質も高く、コスパもいいのでこれくらいは許容できる範囲です
引用元：Amazon”Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホン”レビューより
もし、Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンを買うのであれば定価では絶対に買わないでください。
Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンの定価は9,000円弱ですが、頻繁にセールを実施しています。
タイムセール時の価格は、6,660円と25％オフになるため、定価で買った場合とタイムセール時に買う場合とでは得られるコスパ感は大分異なります。
私はタイムセールまで待って買った派なので、そこまで損をしたとか思っていないのですが、Nakamichiクオリティを求めて定価で買うと損した気分になると思います。
月に2回程度セールをしている形跡があるので、ほしい物リストに入れて待ちましょう。
Nakamichi（ナカミチ）はどこの国の会社・ブランド？
Nakamichi（ナカミチ）というブランドはその名の通り、日本のブランドです。
一応、法人名は日本法人として残っているものの、メーカーとしての存在感はありません。
バブル崩壊後、香港ファンドに買収されているという経緯もあってか、AmazonでNakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンを販売しているストアは、Nakamichi Directというストア名で、運営会社はAVC TECHNOLOGY (INTERNATIONAL) LIMITEDという名前でした。
どこにもナカミチという文字が出てこない社名であることから名義、つまり商標の貸与というライセンス品の可能性が高いと思い、商標を調べてみました。
すると、現在、ナカミチやローマ字でNAKAMICHIの商標を持っているのは、ＴＷＤ Ｉｎｄｕｓｔｒｉａｌ Ｃｏｍｐａｎｙ Ｌｍｉｔｅｄという会社のようで、イギリス領ヴァージン島というところにあるようです。
イギリス領ヴァージン島はタックスヘイブンに使われてきた経緯があるので、TWDへ転々と商標権が移動した可能性が高いです。
そうすると、このナカミチという商標は生きているものの、日本法人の商標ではありません。
つまり、ナカミチというブランドは元々日本メーカーでしたが、現在は香港法人のメーカーとなっている可能性があります。
グローバルな世の中なので、別に良いのですが、どうせなら素晴らしい製品としてNakamichi Elite Five ANCヘッドホンを出してほしかったなと思います。
現在、Amazonで販売されているNAKAMICHIブランドは実質海外ブランドの海外メーカー品です。
【実機】Nakamichi（ナカミチ）Elite Five ANCヘッドホンのレビューと評判♪Nakamichiはどこの国の会社？まとめ
今回は、Nakamichi Elite Five ANCヘッドホンを実機レビューしました。
Nakamichiは元々は日本のメーカーでしたが、現在は実質海外企業の保有するブランドにすぎません。
商標戦略としてはとても上手くいっていると思われる反面、ユーザーが商標に期待する音質、性能と、実際のブランドの持っている音質と性能には大分乖離があり、がっかりする可能性の高いヘッドホンになっています。
タイムセール時を狙って6,000円台で買えるヘッドホンだと思えれば必要十分な機能を持っているともいえますが、少なくとも定価の9,000円弱の価格相当の音質は備えていません。
実質が、海外メーカーであるという認識のもと、その程度と思って買えばお得感が出るな、というのが正直な感想です。
あまりお勧めしたいヘッドホンではありませんが、諸々のデメリットを受け入れた上で買うのであれば、損はしないヘッドホンです。
特に、折りたためる点としっかりしたハードケースが付属してくる点は評価すべきポイントといえます。
