BlackviewよりBV100スマートグラスが発売されました。
スマートグラスというと、音楽再生だけのものを指したり、はたまたディスプレイ機能を搭載したモデルを指したりしますが、Blackview BV100スマートグラㇲは音楽再生とカメラ、更に自動翻訳機能がついた面白いスマートグラスです。
今回、メーカー様より実機をご提供いただいたので、率直な感想をレビューします。
Blackview BV100スマートグラスレビュー♪
Blackview BV100のデザイン
Blackview BV100のデザインはシンプルなフレームタイプなものの、現在のスマートグラスらしい無骨さを持ったデザインになっています。
その中でもかなりスマートに見えるように工夫されているように感じました。
Blackview BV100にはカメラや動画撮影機能だけでなくアプリを介した自動翻訳機能まで搭載されています。
そのためか、フレームが少々厚ぼったくなっているんですよね。
通常のメガネと比較すると少々重く感じられます。
側圧も少しだけ強く感じられるので、頭が大きいと自覚のある方は、Blackview BV100に関しては控えたほうが良いでしょう。
Blackview BV100のレンズは変えられる?
Blackview BV100のレンズは度付きレンズと交換が可能です。
購入時のデフォルトでは当然ながら度数は入っていません。
ですが、中にはパソコン作業用に度数を入れたいという方や、普段から使っていきたいと考えている方もいるでしょう。
そのような方でも安心して使えるように度数交換対応のメガネになっています。
Blackview BV100のスピーカーの音質はどう?
Blackview BV100のスピーカー音質は通常の音声を聞いている分には問題ありませんでした。
音楽も聴いてみましたが、若干音質が荒く感じられます。
最近流行りのオーディブルタイプなら問題なく聞くことができますが、音楽の音質になると聞き手の好みに左右される可能性は残ってしまいます。
対応コーデックはAACなのでそこそこの音質を楽しむことができますよ。
ただ、AACコーデックからくる音質の制約を否応なく受けてしまうという意味での限界もあります。
また、音漏れに関しては、オープンイヤータイプのイヤホンと変わらないため、ある程度、漏れてしまうので使用環境に応じて、音量調節をしていくように気をつけましょう。
Blackview BV100のカメラ機能
Blackview BV100にはカメラ機能が搭載されています。
スマートグラスには珍しいような気がしますね。
手元のものをぱっと撮影するのに向いています。
画質は800万画素と最近のスマホカメラと比較すると低めですが、結構しっかり撮影ができました。
適当に机周りを撮影してみました。
メインディスプレイの下を撮影したので少し暗くなっているのと、左右が少しピンボケして焦点が中央に当たっているのが分かりますね。

VB100に搭載されているカメラはメガネの両サイドに装備されている関係で、このような撮影風景になったのでしょう。
書類のメモを取ったり、ニュース記事のログを撮影するのにちょうど良いと感じました。
良く、スクショして残しておくパターンもありますが、私の場合、見返そうと思ったときには、他の情報に紛れてしまって見失ってしまうんです。
Blackview BV100の写真は一旦、Blackview BV100自体のメモリに記憶されるのか、取り出すためには専用のアプリケーションを使う必要があります。
そのため、少し面倒に感じられるかもしれませんが、自動でスマホに移動されない点は、個人的にはありがたいかなと感じています。
これは動画も同じでした。
動画についても撮影してみて、簡単に動かしながら撮影したんですが、手ブレもなく実使用には問題なさそうです。
ただ、激しい動きには耐えられない可能性がある点にはご注意ください。
こちらが専用アプリのトップページです。

とても見やすい構成になっていて、直感的にも使いやすいと感じました。
スマートウォッチのレビューはかなりの数してきましたが、アプリが使いにくいスマートウォッチというのも多いんですよね。
BV100はスマートウォッチではなく、スマートグラスですが、多機能さでも負けていませんし、アプリの使いやすさでも負けていませんでした。
Blackview BV100の自動翻訳機能
個人的に楽しみにしていた機能の一つがこの自動翻訳機能です。
自動で音声翻訳してくれるわけではなく、下図のようにスマホアプリ側が対面仕様になり、双方の言語に翻訳されて出力されるというものです。

これはアメリカのニュースの声を拾わせて翻訳してもらいました。
BV100の価格は1万円そこそこと決して安くはない反面、こういった先進的な機能が搭載されているデバイスにしてはコスパが良いなと感じています。
そういう意味では性能面に若干の不安を持っていたのが正直なところです。
しかしながら、ご覧のようにかなり正確な翻訳ができています。
上部の英語部分をさらにiPhoneの翻訳機能で翻訳し直したところ、BV100で出力された翻訳とほぼ同文が出てきました。
つまり、信頼に値する翻訳機能ということなんです。
これがあれば突然、外国の方に道を聞かれても、ちょっと待って、と言って翻訳機能を使えば会話することができますよ。
正直、この価格帯でこの機能が搭載されていたことに驚いてしまいました。
Blackview BV100のマイク集音性能
Blackview BV100は会話用のマイクが搭載されています。
録音も可能になっていたので、録音機能をテストしてみました。
適当にニュースの文章を吹き込んでみましたが、声が小さくなる部分はかすれてしまって聞き取ることができませんでした。
惜しいポイントの一つですね。
ただ、私は声がかなり小さい方なので、もう少し意識して声を出してあげれば録音されるという意味では、それなりの集音性を持っていると言えるでしょう。
咄嗟に録音できる点は魅力です。
というのも、いちいちスマホで録音しようとすると、スマホを取り出さないといけませんが、BV100があればメガネをカチッと押すだけで良いんですよ。
BV100の左側ボタンを2回押すと、つまりダブルクリックすると録音できるようになっています。
あまり遭遇したくありませんが、例えば社内でトラブっている場合など、咄嗟に録音したくなった際に自然と録音ができます。
とはいえ、珍しいメガネをかけていると思われかねないので、現実問題難しいとは思いますが、利用の幅は広がりそうですね。
Blackview BV100のAIアシスタント(画像認識機能)とは?
Blackview BV100にはAIアシスタント機能というのが搭載されていました。
正直なんだろう?と思って、とりあえず画面をタップしてみたら、パシャっと写真が撮られました。
え、と思ったんですが、その瞬間驚きました。
というのも、下図のように撮影された風景をAIが自動で分析してくれたんです。

雑多で汚い机で申し訳ないんですけど、ビックリしたのが解析の精度。
書いてあること全部合ってるんです。
画面に映っていたのはOutlookのメーラーだったんですが、Outlookはタスク管理やスケジュール管理にも使えます。
そこまで把握していましたし、奥の方に小さく見えたペン立ても、ちゃんとペン立てだと理解して解析してくれました。
どういう場所でこのAIアシスタント機能を活かせるかは正直わからないんですが、活かし方が分かったらかなり活躍してくれそうだなと感じました。
Blackview BV100スマートグラスの口コミ・評判をレビュー♪
ここからは、Blackview BV100スマートグラスの口コミ・評判を見ていきましょう。
届いてすぐに使ってみました。デザインがとてもかっこよく、軽くて掛け心地も抜群です。
音質もクリアで、通話も音楽も快適に楽しめます。偏光レンズなので屋外でも視界がとても見やすく、長時間使用しても疲れません。
Bluetoothの接続もスムーズで、スマホとの連携が簡単でした。
価格以上の品質で、とても満足しています!旅行やドライブにもぴったりです。おすすめです!
引用元:Amazon”Blackview BV100スマートグラス”レビューより
見た目が普通のサングラスみたいで自然なのが気に入っています。カメラの画質も思った以上にクリアで、動画も写真も綺麗に撮れます。タッチ操作が軽くて反応も良く、音も聞き取りやすいです。外での散歩や仕事中のメモ代わりにも使えてとても便利。買ってよかったと思えるアイテムです。
引用元:Amazon”Blackview BV100スマートグラス”レビューより
Blackview BV100スマートグラスのメリット・デメリット
デメリット
・フレームが厚く、重さと側圧を感じやすい
機能を詰め込んでいる分、通常のメガネと比べると重く、頭のサイズによっては長時間装着がつらく感じる可能性があります。
・音楽用途としては音質に限界がある
AAC対応で日常使用には問題ないものの、音楽鑑賞を重視する人には物足りなさを感じる可能性があります。
・音漏れがあるため使用環境を選ぶ
オープンイヤー型と同程度の音漏れがあるため、静かな場所や公共空間では音量調整が必須です。
メリット
・多機能スマートグラスとしての完成度が高い
音楽再生・カメラ・動画撮影・自動翻訳・AI画像認識・録音と、1万円前後の価格帯とは思えないほど多彩な機能を搭載している点は大きな魅力です。
・自動翻訳機能の精度が高く実用的
翻訳精度はiPhoneの翻訳機能と比較しても遜色がなく、実際の会話やニュース音声の理解にも使えるレベルで、価格以上の価値を感じさせます。
・カメラ・動画撮影がメモ用途に向いている
書類や机周りの撮影、ちょっとした記録用途には十分な画質と安定性があり、「見た瞬間に撮れる」利便性が活きています。
・専用アプリが直感的で使いやすい
多機能デバイスにありがちな「アプリが分かりにくい」という欠点がなく、写真・動画・翻訳などの管理がスムーズに行えます。
・価格に対するコストパフォーマンスが高い
先進的な機能を多数搭載しながら価格は1万円台と比較的抑えられており、「スマートグラス入門機」としても試しやすい点が評価できます。
メリデメまとめ
Blackview BV100スマートグラスは、「スマートグラスで何ができるのか」を一通り体験できるコスパ重視の多機能モデルです。
装着感や音質など、メガネ・オーディオとしての完成度では割り切りが必要な部分もありますが、それを上回る翻訳・カメラ・AI機能の面白さと実用性がしっかり感じられました。
「最新ガジェットを試してみたい」「翻訳や記録を手軽に行いたい」「スマートグラスに興味はあるが高額モデルは不安」という方には、十分検討する価値のある1本と言えるでしょう。
【実機】Blackview BV100スマートグラス開封
最後に、Blackview BV100スマートグラスを開封していきましょう。
こちらがBlackview BV100スマートグラスのパッケージです

こちらがBlackview BV100スマートグラスの同梱物一式です。

Blackview BV100の充電端子はスマートウォッチと同じようなタイプでした。

Blackview BV100スマートグラスはおしゃれで手触りの良いケースに収納されています。


こちらが、Blackview BV100スマートグラス本体です。

厚みはそこそこある方ですね。

フレームの厚みも感じられるデザインをしています。


Blackview BV100スマートグラスと普段かけているメガネを比べてみました。

流石に、普通のメガネと比べると大きく感じます。

こちらがスピーカー部分です。



Blackview BV100スマートグラス

【実機】Blackview BV100スマートグラスレビュー♪カメラに自動翻訳までついた画期的メガネ登場♪まとめ
今回はBlackview BV100スマートグラスを実機レビューしました。
AR機能のように映像を映し出す機能こそありませんが、音楽再生から録音、写真撮影、AIアシスタントによる撮影対象の解説機能、翻訳機能など1万円台前半とは思えない多機能さを持ったスマートグラスでした。
位置づけとしては、スマートグラス入門といった感じで、スマートグラスが流行ってるから試してみたいという方向けのモデルです。
実用性という観点でみると、日常生活に溶け込めるほど細やかな印象はないものの、今後のスタンダードを形作る段階なのかもしれません。
翻訳機能はとても便利でYouTubeの音声も大きな音量で再生すれば翻訳してくれるので、海外ニュースや番組を楽しむこともできて面白いですよ。

