メーカー様より、Ticwatch Atlasスマートウォッチの実機をご提供いただいたので、率直な感想をレビューします。
Ticwatch Atlasの販売価格帯はスマートウォッチの中ではミドルクラスにもかかわらず、仕様はミドルハイからハイエンド並みの性能を持っています。
Ticwatchが現状はアンドロイド端末にしか対応していない点が惜しいところですが、アンドロイドユーザーの中でもアウトドア派な方は必見のスマートウォッチに仕上がっていました。
【実機】Ticwatch Atlasスマートウォッチを開封
まずは、Ticwatch Atlasスマートウォッチを開封していきましょう。
こちらが、Ticwatch Atlasスマートウォッチのパッケージです。
Ticwatch Atlasスマートウォッチはアウトドアデザインが特徴的で、とてもカッコ良いと感じました。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの充電器の形状は独特な形状をしています。
その他の同梱物です。
Ticwatch Atlasスマートウォッチがこちら。バンドも装着感にこだわっているように感じられる仕様でした。
Ticwatch Atlasスマートウォッチはアウトドアデザインのため、少々ずっしりしています。
Ticwatch Atlasスマートウォッチのボタンは右側面に二か所配置されています。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの留め具部分には、遊革が二つあるタイプなので装着しやすくなっています。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの反対側面はシンプルですね。
こちらがTicwatch Atlasスマートウォッチの背面です。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの電源を付けたのがこちら。
Ticwatch Atlasスマートウォッチをレビュー♪
それでは、Ticwatch Atlasのデザインや機能面をレビューしていきます。
Ticwatch Atlasスマートウォッチのデザイン・性能
Ticwatch Atlasのデザインはアウトドアデザインながらスポーティな要素も合わさっています。
画面サイズは1.43インチと大き目で操作性も高いです。
今回のディスプレイには、TicWatchブランド史上最高の堅牢性があると謳われています。
どういうことかというと、サンドブラスト加工されたスチールに、高硬度のサファイアクリスタルディスプレイが採用されているからなんです。
私が使っていて、あえて保護フィルムやフレームガードといったものを付けていないのは、メーカーが自信をもって耐久性があると公表しているからなんですね。
OSにはWear OS 4が使われていて、SoCにはSnapdragon W5+ Gen1を採用。
Snapdragon W5+ Gen1は、4nm SoCが使われていて、22nmコアプロセッサーを搭載するなど先端的な機能性持っています。
搭載メモリは2G、そしてストレージ容量は32Gです。
ぱっと見のデザインではスポーティな印象を受けますが、機能面を見ると標高の上下が分かる機能が搭載されていたり、コンパス機能が搭載されていたりと、実用的なアウトドア志向なアイテムに仕上がっているんですね。
そして、操作性もヌルヌル動く高性能っぷりは3万円台で買えるスマートウォッチとは思えない出来栄えです(本記事執筆時点の価格に基づきます)。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの超低消費電力ディスプレイ
Ticwatch Atlasには超低消費電力ディスプレイが採用されています。
これは、Ticwatch Atlas上で、スマートモードとエッセンシャルモードを簡単に切り替えることができるんです。
スマートモードだと最大約90日間の使用が可能で、エッシェンシャルモードだと最大約45日間の連続使用が可能です。
もちろん、使用環境やTicwatch Atlasの設定如何によってはバッテリーもちが短くなる可能性もあります。
また、急速充電にも対応していて、30分の充電で2日間の使用が可能になるなど利便性も向上しています。
バッテリー容量は628mAhと大容量バッテリーを搭載。
その分、ズシリという重さは感じるものの、アウトドアデザインだからこそ許される重さです。
ちなみに、メインボタンのクラウンは回転対応になっていて、くるくる回すだけで画面を上下に動かすことができます。
Ticwatch AtlasスマートウォッチのGPS機能
Ticwatch Atlasはアウトドア向けスマートウォッチらしく、GPSを搭載しています。
マルチGNSSという複数の衛星測位システムを搭載している点も魅力的です。
対応GPSは、GPS、GLONASS、Galileo、QZSS、Beidouの5衛星です。
日本のみちびきがないじゃん、と思われた方もいるかもしれませんが、QZSSが日本でいうみちびきに該当します。
そのため、日本国内でも高度なGPS測位システムを持っているんですよ。
実際に、繁華街に出てGPSを計測してみました。
こちらは新横浜の駅前をウォーキングした時の写真です。
Ticwatch Atlasでは、ウォーキング時のGPSデータが衛星写真に重なるように表示されるので、どこをどう歩いたかが一目で分かるようになっているんです。
今回、実はGPSが迷走している箇所が2か所ありました。
マップ右上で道路を横断している二か所ですね。
こちらは、そのポイントごとに北側のお店に入店しているからなんです。
つまり、GPSは室内の測定がちょっと苦手ということですね。
また、GPSの電波は障害物に弱いため高層ビル群も苦手としています。
新横浜駅前はそこそこ高いビルが沢山あるので、若干迷走しかけているものの、何とか持ちこたえてくれています。
右下の新横浜駅前から陸橋を歩いているところはしっかりトレースされているので、建物などの障害物が少ないところではきっちり役目をこなしています。
アウトドアでは大自然の中を行くと思うので、この点は問題はないと思っています。
反対に、ジョギングでデータを取りたいと思っている方は、高層ビル群の中や店舗の中、地下道に入った時に、GPSが乱れる可能性があるのでご承知おきください。
コンパス、気圧計、高度計を搭載しているので、高低差が分かるのは面白いですよ。
今回のテストウォーキングでも、最高度が分かったりと面白かったです。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの多機能なスポーツモード
Ticwatch Atlasにはスポーツモードが搭載されていて、その数なんと110種類以上のワークアウトモードが存在します。
少なくともすべてを使うことはありませんが、屋外ウォーキングやランニング、サイクリングなんかは日常的にも使いますよね。
また、一部ワークモードにはヒートマップというモードが搭載されています。
一番移動した場所が多いところが赤くなり、移動の少ない地点は黄色や緑に表示されるモードです。
Ticwatch Atlasでは、現状のところ、アメフトやテニス、バスケといった7モードにしか搭載されていませんが、今後、増える可能性もあるので、該当スポーツをされている方は使ってみてください。
ちなみに、このヒートマップ機能は、GPSのみではなくネットワーク接続からの位置データを使うこともあるそうです。
こちらはウォーキングをした時のデータです。
こちらは、心拍数などを計測したときのデータです。
心臓の健康というのも測定してくれました(医療用機器ではありませんのでご注意ください)
こちらは血中酸素濃度です。
こちらはストレス度の測定です。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの管理システム
Ticwatch Atlasでは管理システムがパワーアップしています。
TicMotionの、プロアクティブモーショントラッキングでは、ワークアウトを素早く検出してくれます。
また、運動状態を注視してくれているので、心拍数、消費カロリーといった運動データを正確に取得してくれます。
面白いのが、ワークアウトを開始するか否かにかかわらず、超低電力ディスプレイにリアルタイムのインサイトを表示してくれるので、アクティビティをスタートさせ忘れるということがありません。
過去にジョギングに使おうと思ってスマートウォッチを装着したものの、イヤホンの取り付けに意識が行ってしまい、帰宅してからアクティビティスタートしていないことに気が付いた、ということが何回かありました。
こういったおとぼけを防止してくれます。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの健康管理機能
Ticwatch Atlasはアウトドアモデルではありますが、日常の健康管理も可能です。
使っていて楽しいのが睡眠のトラッキングです。
まさかの、いびき録音機能も搭載されていて、いびきがしっかり録音されていました。
スリープを開始します、を押すと睡眠トラッキングが開始されます。
Ticwatch Atlasスマートウォッチは外部アプリと連携可能
Ticwatch Atlasは外部アプリとの連携も可能になっています。
特に人気どころを押さえている点は評価が高いでしょう。
・Strava
・adidas Running
・Nike Run Club
などに対応しています。
ジョギングデータを一元管理していた方は、アプリの乗り換え不要でジョギングデータを管理できる点が魅力的です。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの通知機能
毎度スマートウォッチのレビュー時には口酸っぱく、この機能について言及しています。
スマートウォッチには電話の着信やスマホのメッセージの受信をバイブでお知らせしてくれる機能があります。
個人的にはスマートウォッチ最大の魅力と捉えているのですが、人によってスマートウォッチに求めるものは変わってきます。
私はスマートウォッチを装着するようになってから、電話の取りそびれがなくなったんですね。
今までは、ズボンのポケットにスマホをしまってあって、歩いている時に着信があっても気づけなかったんですが、さすがにスマートウォッチが振動したら嫌でも気が付けます。
また、メールの受信の便利なところは、冒頭のメール内容を確認できるので、単なるメルマガの受信なのか、要返信のメールなのかを瞬時に判断できるところにあります。
Ticwatch Atlasを購入したら必ず設定してくださいね。
Ticwatch Atlasスマートウォッチのウォッチフェイス
Ticwatch Atlasに限らずスマートウォッチにはウォッチフェイス、つまり文字盤のデザインが登録されています。
通常は数百から1000個くらいなんですが、Ticwatch Atlasの場合、なんと1万種類以上のウォッチフェイスを選ぶことが可能なんです。
落ち着いたデザインのものからスポーティーなものまで様々あるので、お好みのデザインが見つかりますよ。
Ticwatch AtlasスマートウォッチのSOS機能
Ticwatch AtlasにはSOS機能が搭載されています。
これは転倒を検出したり、強い衝撃が加わった際に、緊急でSOSを発信してくれる機能で、高度なモーションセンサーとAIアルゴリズムを利用しています。
例えば、転倒したり強い衝撃を与えるとTicwatch Atlasが自動で緊急SOSを発信し、位置情報を共有してくれるんです。
もちろん、この機能はオフにもできるのでご安心ください。
Ticwatch Atlasスマートウォッチの口コミ・評判をレビュー♪
次に、Ticwatch Atlasスマートウォッチの口コミ、評判を見ていきましょう。
Ticwatch Atlasを使って1~2週間ほど経ちましたが、非常に満足しています。まず、サファイアクリスタルディスプレイと頑丈なスチールボディが高級感があり、アウトドアにつけていきましたがクーラーボックスなどにぶつけても傷一つなく安心してアウトドア時の利用も問題ないと感じました。また、防水機能や転倒検出機能もあるので、まだ転倒検出はお世話になっていませんが安心感があります。あと、バッテリー持ちは期待以上で、スマートモードとエッセンシャルモードの切り替えも簡単です。特に気に入っているのは、普段adidas Runningを使用しているのでスムーズに同期できた点で、ワークアウト管理が便利になりました。
引用元:Amazon”Ticwatch Atlasスマートウォッチ”レビューより
私もアディダスランニングを使っていた人間として、同期できるのは非常に嬉しく思います。
もし同期できないとすると、二つのアプリを行ったり来たりすることになって面倒になってしまいます。
かといって、過去のデータログが残っている旧アプリを捨てるという選択肢を取るのは中々できません。
なので、運動系アプリとのデータ連携ができるのは、運動を日課にしている人にとっては重要なんです。
【実機】Ticwatch Atlasスマートウォッチレビューと評判♪3万円台にしてハイエンドモデル並みの機能、デザイン性に惚れ込んだ!まとめ
今回は、Ticwatch Atlasスマートウォッチをレビューしました。
他社で5万円ほどで販売されているスマートウォッチと遜色のない性能でありながら、本記事執筆時点で3万円台で販売されているのには、驚異的に思います。
それでいてデザインも妥協なし、機能や性能にも妥協のないTicwatch Atlasは、アウトドアタイプのユーザーに限らず、カッコ良いスマートウォッチが好きな方は買いだと思います。
GPS精度も悪くないですし、毎日装着したくなるスマートウォッチでした。