メーカー様よりQCY H3 Proをご提供いただいたので、率直な感想をレビューします。
AACコーデックではかなり大人しい音色に聴こえるため、人によっては物足りないと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、逆に言うと聴き疲れしにくい落ち着いた音色をしているヘッドホンでした。
ハイレゾにも対応しているので、ハイレゾ対応デバイスをお持ちの方は、そちらもお試しください。
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有効期限:2025/3/9まで
【実機】QCY H3 Proヘッドホンを開封
まずは、QCY H3 Proヘッドホンを開封していきましょう。
こちらがQCY H3 Proヘッドホンのパッケージです。
こちらがQCY H3 Proヘッドホンの同梱物一式です。
QCY H3 Proヘッドホンがこちら。デザインはマット調ですね。
QCY H3 Proヘッドホンのイヤーパッドはふかふかしていましたが、前作と比べると、少々ボリュームダウンしたように感じました。
とはいえ、ふかふかしていて着け心地は良かったです。
ご覧の通り、QCY H3 Proヘッドホンにはスイーベル機構が搭載されているので、フィット感は抜群です。
QCY H3 Proヘッドホンは折り畳むこともできます。
QCY H3 Proヘッドホンのボタン類は物理ボタンが採用されています。
QCY H3 Proヘッドホンのボタン類は片方に集約されていました。
QCY H3 Proヘッドホンをレビュー♪
それでは、QCY H3 Proヘッドホンの音質、性能をレビューしていきます。
QCY H3 Proヘッドホンの通常音質
QCY H3 Proヘッドホンの音質は、気持ちこもりがちなものの、音質としてはまとまっていて、聴いていて疲れにくい音質でした。
全体的に控えめな印象で低音の強さは感じられず、また高音の抜け感もそこまでありません。
ですが、落ち着いた印象を持っていて、他の格安ヘッドホンにありがちな、非常にこもっていて聴き取りづらいといった印象はなく、かえって落ち着いた印象を受けました。
QCY H3 Proヘッドホンには40㎜ダイナミックドライバーが採用されています。
低音に質量よりハスキーさを求めるのであれば、全然ありな音質構成です。
また、高音もキーンとした突き抜けるような高音感よりかは、ある程度鳴っていると感じられる程度に安心感のある、落ち着いた音質です。
解像度は中くらいなので、過度な期待は禁物ですが、かといって悪いわけではなく、前作と比較するとかなりグレードアップしているように感じました。
ハイレゾでさらに化けるかが楽しみですね。
QCY H3 Proヘッドホンのハイレゾ音質
QCY H3 Proヘッドホンをハイレゾ音源で聴いてみました。
全体的な音の粒度やクリアさは、やはりAACコーデックで聴くより段違いに良くなります。
ですが、通常音質のパートで語ったモヤっと部分が少し低音に残ったままとなるので、よく言えば重みはないけどハスキー気味の低音といった感じ。
高音は抜けきらないものの、逆に抜けきると聴き疲れすることを考えると、ちょうどよい塩梅に仕上がっている印象でした。
全体的な解像度はさすがハイレゾクラスという印象です。
とはいえ、価格からくる制約もあるのか、ミドルクラスからハイエンドクラスで聴くハイレゾと比べてしまうと少し見劣りするかなという印象。
もっとも、同価格帯であれば妥当なラインの音質でした。
QCY H3 Proヘッドホンの空間オーディオ機能
QCY H3 Proヘッドホンにも空間オーディオ機能が搭載されています。
直前にQCYのイヤーカフモデルの空間オーディオを聴いてから、QCY H3 Proヘッドホンの空間オーディオを聴いたんですが、やはりヘッドホンとイヤーカフタイプイヤホンとでは音の鳴らし方が違うのでしょうか。
QCY H3 Proヘッドホンのほうが、音がより立体的に聴こえました。
立体感はそこまで強くないものの、空間オーディオを聴いてから通常音質に戻したところ、通常音質がかなり平たく聴こえたので、緩やかながら空間オーディオの恩恵を受けられていたことが分かりました。
あるメーカーの空間オーディオだと音が歪んでしまって聴くに堪えないレベルのものもあるのですが、QCYに関しては立体感は小さいものの、音の歪みが少なく長時間聴くのに最適な空間オーディオに仕上がっています。
これは常時オンにしておきたくなる機能ですね。
QCY H3 Proヘッドホンのノイキャン性能
QCY H3 Proヘッドホンのノイキャン性能はそこそこ良いです。
QCY H3 Proヘッドホンには、ノイキャン用マイクが6つ搭載されています。
ただ、50dB相当のノイズ低減ができているのかまでは不明です。
販売ページを良く読むと、低周波ノイズを最大50dB低減しているとのことなので、中高音域については触れられていないんですよね。
ただ、音楽を消した状態でも結構なノイキャン効果を得られる点はメリットですね。
ハイエンドクラスの5万円前後するヘッドホンのノイキャンと比べると弱く感じますが、少なくとも、同価格帯としては負けないノイキャン性能を持っています。
QCY H3 Proは、高周波帯域が少し苦手なようで、ノイキャンをかけていても甲高い音は入ってきてしまうのですが、こればかりはハイエンドクラスでもほぼ同様の現象が起こっているので、現在の技術力の限界なのかなという印象です。
QCY H3 Proヘッドホンの外音取込機能
QCY H3 Proヘッドホンの外音取込機能は結構優秀です。
QCYはもともと低価格ながらバランスの取れた機種を発売してきたメーカーという印象です。
今回の外音取込機能についても、しっかり周囲の環境音を聞き取ることができましたし、会話もすることができました。
マイクの集音声の感度も良好といった感じです。
明度は少しこもり気味に聞こえなくもないですが、価格と比べると、十分実用レベルにある外音取込機能でした。
QCY H3 Proヘッドホンの通話、マイク性能
ちょっと残念だったのが通話、マイク性能です。
QCY H3 Proヘッドホンの通話、マイク性能は感度が少し弱いのか、少し大きめに話さないと声が拾われません。
もしかしたら個体差の可能性もありますが、マイク感度の良かったイヤーカフモデルと比較すると見劣りしてしまいます。
ただ、音を全く拾わないわけでもないですし、逆にENCが利いていて周囲の雑音はきっちりカットしてくれていました。
今回でいうと、テスト起動中の原神の楽曲や空調の音が雑音になるのですが、これらをしっかりカットしたうえで、音声のみ集音してくれました。
しかも、声の出だしが消えるということもなかったので、きっちり声を出せば十分に使えるヘッドホンといえます。
QCY H3 Proの接続性能とバッテリーもち
QCY H3 ProヘッドホンにはBluetooth5.4が搭載されていて、通信性が従来より上がっています。
また、低消費電力化されたこともあってか、バッテリーも550mAhを搭載していて最大55時間の再生が可能なロングバッテリーになっています。
ANCオンの状態でも40時間の長時間再生が可能です。
さらに、やはり最近の時流にしっかり乗っているのか、急速充電にも対応していました。
たったの10分の充電で5時間の再生が可能なので、会議で急ぎヘッドセットが必要な場合でも、10分前の準備でギリギリ間に合いますし、音楽を聴きたい場合でもすぐにバッテリー切れから5時間分のバッテリーを確保することが可能です。
また、QCY H3 Proヘッドホンは有線でも聴ける仕様になっています。
QCY H3 Proヘッドホンの装着感
前作のQCY H3ヘッドホンとイヤーパッドの厚みを比べると、気持ち薄くなったかなという印象でした。
というか、QCY H3ヘッドホンのクッション性があまりにも良すぎたのがいけないんでしょうね。
そのため、上位モデルであるQCY H3 Proヘッドホンのイヤーパッドの厚みが少し薄く感じられるという状況になっているものの、必要十分なイヤーパッドの厚みを確保しているので、普段使いには全く問題はありません。
ヘッドパットもしっかりあるので頭頂部が痛くなるということもないです。
ただ、長時間使用していると、少し蒸れてくるので夏場は要注意ですね。
昔、5,000円くらいのヘッドホン、まだ有線が主流だったころに買ったんですが、これがはずれだったんですよね。
それから時が経ち、今では同価格帯で、しかもワイヤレスヘッドホンでQCYのような高音質なヘッドホンを使えるのですから正直驚きです。
ちなみに、QCY H3 Proヘッドホンは二台のデバイスと同時接続が可能です。
QCY H3 Proヘッドホンの口コミ・評判をレビュー♪
ここからは、QCY H3 Proヘッドホンの口コミ、評判を見ていきましょう。
価格に比べて質感が高く音質もとても良いですね。
特にイヤーパッド部が気持ちいいですね。
サイズを調整する時に伸ばすのが少し硬めですが、一度つけたら勝手にずれないのでそれはそれで良い感じです
引用元:Amazon”QCY H3 Proヘッドホン”レビューより
個人的にもQCY製のヘッドホンはもりもりのイヤーパッドが気に入っています。
サイズ調整は確かに固めに感じましたが、実用性という観点からは問題ありません。
QCYの製品はArcBuds、MeloBuds Pro、Crossky C30と使ってきて、どの製品も優秀だったのでこの製品も購入してみました。
色:ホワイトを購入しましたがやや黄色みがかったホワイトです。メッキっぽい加飾部分はゴールドに近い色合いで高級感があります。またQCYのロゴが半分だけ描かれているのも個人的には好きです。
ANC:換気扇の下で効果を調べていますが、定常ノイズを除去する性能は優れていると思います。ArcBudsより上、MeloBuds Proよりはやや下という感じでした。
音質:密閉型らしい柔らかい音だと思います。自分が決めている音質比較用の曲を聴き比べてみましたが女性ボーカル、ウッドベース、アコースティックギターとも感想は同じで「マイルド」です。高音域のキラキラした音が苦手な人には適していると思います。
操作性:すべての操作ボタンが右側に集まっています。ボタンが複数あるので慣れないと操作に戸惑いますがなれれば問題無し。
接続性:特に問題は感じませんでした。
装着感:長時間の装着で耳が痛くなるというレビューがありますが、たしかに3時間くらいでその感じはありました。しかし少し使うとバネが馴染んできて圧力は下がってくるというレビューもあったので気にしていません。3時間装着し続ける事はあまりありませんし。
マイク:マイクの有無が商品説明から読み取れず、実は購入を迷っていました。しかしYouTubeのレビューでマイクをテストしているコンテンツがあり、搭載されていることがわかったので購入を決めました。実際に使ってみるとマイクは普通に使えました。リモート会議で相手に文句を言われる事も無かったのでちゃんと動作してくれたようです。
引用元:Amazon”QCY H3 Proヘッドホン”レビューより
私も音質に関しては、こちらのレビュアーさんと同じ意見です。
マイルドという表現が出てきませんでしたが、キンキンしていない音質が特徴的で、疲れにくい音質になっていると思います。
【実機】QCY H3 Proヘッドホンレビューと評判♪大人しい音色が特徴♪ハイレゾで化ける超コスパヘッドホン♪まとめ
今回は、QCY H3 Proヘッドホンを実機レビューしました。
低音にモヤっとさを感じるものの、全体のバランス感覚に優れた良コスパ機でした。
特に、高音が刺々しくないので聴いていて疲れにくい音質が特徴です。
マイク感度は個体によって違いがあるのかわかりませんが、少なくとも私の個体のマイクの集音声は少し低く、はっきりしゃべらないとダメだった点がちょっともったいないポイントでした。
ノイキャンや外音取込機能は無難に有能っぷりを発揮してくれていて、これでアンダー1万円なのかという、ちょっと時代のギャップのようなものを感じさせてくれた一台でした。
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