最近人気の出始めたRyzenというCPUですが、なかには「Ryzenはやめとけ!」という方がいるのはご存じですか?
「Ryzenはやめとけ」という方も、わざとRyzenを貶めたくて言っているわけではなく、それなりの理由があって言っているんです。
そこで、今回、メインPCでRyzenを使い、サブPCにもRyzen搭載型を選んでしまった私が、「Ryzenはやめとけ」と言われる理由を探ります。
また、「Ryzenはやめとけ」という言葉に耳を傾けたくない!
という方がいたら、後半でご紹介するRyzen搭載モデルのコスパ感をご堪能下さい(笑
Ryzenはやめとけ・・・と言われる理由
それでは、「Ryzenはやめとけ」と言われる理由をチェックしていきましょう。
パーツとの相性が不明
パソコンのパーツは繊細で、あのメーカーのパーツとは相性が合わない・・・なんてことが起こります。
本当に相性の問題なので不具合率が上がってしまったり、一切使えなかったりといった感じですね。
インテルのCPUの場合、これが比較的起こりにくいと言われています。
何故かというと、ほとんどのパソコンパーツメーカーはインテルを基準に作っていると考えられるからです。
それでもメモリ増設とかSSD換装で相性が悪く、インテルですら読み込まれないこともあります。
現在、インテルのシェア率は大体6・70%と言われてます。
市場に多く出回っているCPUメーカーを基準にパーツを作り、テストをした方が無難だという判断があるのでしょう。
そのため、近年急速に利用者を広げているAMD Ryzenですが、CPUにRyzenが使われるとは思わなかった!と思った企業は、Ryzenでの動作確認が不十分である可能性もあります。
そのため、メーカー製品というよりはどちらかというと、PCを自作する方は少し気を付けた方が良いのかもしれません。
メーカー製品の場合なら、製造段階で各パーツとRyzenとを組み合わせての相性確認もしているでしょうから、「Ryzenはやめとけ」という程、気にする必要はありません。
とはいえ、Ryzenのシェア率は今や20%を超えているとも言われています。
そうすると、Ryzenでテストをクリアしたパーツの普及も始まっている頃かなという印象も受けます。
ソフトが使えない可能性があるかも
「かも・・・」という弱気な発言になってしまうのですが、「Ryzenはやめとけ」と言われるもう一つの理由に、ソフトとの相性問題があります。
言ってしまえば、Windowsのみに対応したソフトをMacで動かそうとして「Mac非対応なの!?」と知ってしまったときのようの感覚です(笑
まったく動かないということはないと思いますが、各ソフトメーカーも、パーツと同じで一番シェアの多いインテルに照準を絞ってトライ&エラーを繰り返してきていました。
そのため、インテルのCPUに最適化されている可能性が高いんですね。
そうすると、Ryzenではソフトへの最適化が行われていない可能性があるから、Ryzenはやめとけ、と言われるのかもしれません。
この点については、様々なソフトを使用する方は多少注意が必要ですが、wordやExcelといったオフィスソフトは問題なく動作するので、まずこの点は気にしなくて大丈夫です。
その他、の一般的なソフトは大抵動作しますし、GPU搭載モデルなら普通にゲームもできます。
そして、私はRyzen搭載モデルのデスクトップPCを使っていますが、今までソフトやツールといった部分でRyzenだから出来ないということはありませんでした。
なので、普段使いでRyzenを使われる方はあまり気にしなくて大丈夫です^^
脆弱性が少なそうに見える意外な事実
インテルのCPUでは良く脆弱性が発見された!
なんてニュースで見かけますよね。
その度に修正パッチがきたりアップデートさせられたりします。
でも、これはシェアが圧倒的ゆえにインテル製CPUが研究されつくしている証拠なんですね。
じゃ、Ryzenも研究されるからやめとけ、という話なのかというと、現状、シェア率が伸びてきているので、今後、何かしらの脆弱性が発見される可能性はあるでしょう。
ですが、これは今までRyzenがあまり目立たなかったために研究がなされてこなかっただけのことです。
つまり、研究されるほど人気のCPUになったという前向きな捉え方もできます。
当然、脆弱性が発見されれば修正パッチなどが配布され、アップデートできるようになると思うので、この点もあまり気にしない方が良いです。
Ryzenファンとしては人気が出てきたことを嬉しく思います^^;
一気に伸びてきたが故の不信感
パソコンに多少なりとも精通している方は、Ryzenと聞けば「AMD社ね」と思ったことでしょう。
ですが、パソコンに不慣れな方は「Ryzenって何?AMDって何?Ryzenなんて聞いたことのないメーカーはやめた方が良いんじゃない?」と考えている方もいらっしゃると思います。
これは仕方のない事かなと思います。
それほどまでに、インテルのCPUが世の中に浸透しすぎてしまいました。
悪いことではありませんけどね^^;
特に企業ではインテルのCPUが搭載されたパソコンを使うのが当たり前になっています。
Ryzen好きな私が会社のパソコンを買える立場にあっても、買うならインテル製を買うと思います。
それは何かインテルのCPUがらみで問題があったときに解決してもらいやすいと感じるからです。
ですが、個人の方はそこまで気にする必要はありません。
会社だとソフトも多様するのでソフトとの相性も気にしなければなりませんし、何か起こればその不具合を直さなければなりません。
そのときに、インテルに統一しといた方がやりやすいよね、というだけの話で、Ryzenが嫌だから「Ryzenはやめとけ」と言っているわけではありません。
また、個人の方からして、「Ryzenって初めて聞くけどやめた方が良いんじゃない?」と思われる方もいらっしゃると思います。
Ryzenを知らない方は、もしかしたらRyzenを中国メーカーだと勘違いしている方もいらっしゃるかもしれません。
こちらの、Ryzen搭載パソコンが安い理由でも解説したのですが、RyzenはAMDという会社が開発しているCPUで、AMD社はアメリカの会社です。
⇒【最新】Ryzenが安い理由を簡単に解説♪『Ryzen CPU』搭載モデルも安いのか検証♪
さらに、AMD社はその昔、インテルのCPUをライセンス生産していた時期もありました。
最終的にはインテルの方がライセンス生産をやめたことによって、AMD社は独自路線を進まざるを得なくなり現在に至るわけですが、インテルからライセンス生産を任されるだけの技術力があったということの証左でもあります。
ですが、こういった記事を読むまではAMD社がどこの国の会社なのか?
Ryzenはどこの国の会社が作ったCPUなのか?
こういうことは分かりませんよね。
分からないということは不安でもあるということです。
そうなると、「Ryzenはやめとけ!信頼のあるインテルにしろ」というような風潮が出回ってしまいます。
ですが、Ryzenは歴史と実力のあるアメリカAMD社のCPUなので安心して使えます♪
Ryzen搭載型のパソコンはこんなにコスパが良い!
次に、Ryzen搭載型パソコンのコスパの良さをご紹介しますね。
ずば抜けてコスパの良い会社がレノボです。
それでは一つずつ見ていきましょう^^
レノボのRyzen搭載最強コスパノートPC
Ryzenをご紹介する時にはほぼセットで紹介しているメーカーがレノボです。
レノボも「やめとけ」とか言われている会社ではありますが、コスパは他社の比ではありません。
それに、個人が普段使いするレベルなら全然気にする話でもありません^^;
ですが、なぜ「レノボはやめとけ」と言われてしまっているのか。それを知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
レノボは『やめとけ!』『買ってはいけない!』理由とは?巨大企業レノボのやめとけパソコン・タブレットの評判とは?
上記の記事を読んだうえで、それでもレノボで良いと思われるのなら、コスパという意味では本当に凄いノートパソコンなんですよ♪
ただ、コスパが良すぎて良く在庫がなくなっているので、そういう時は少し時間を空けて確認してみて下さい。
HPのエントリーモデルとASUSを比べてみた
次に、私が購入したHPのエントリーモデルに『HP』というブランドがあります。
これはHP社のブランドの中でも一番下のランクで、本当に入門モデル扱いのブランドなんですね。
ですが、性能は至って普通、というか十分、ミドル・ハイエンドよりのパソコンといって良い性能です。
生粋のRyzenモデルなんですよ~
主なスペックは以下の通りです♪
・Windows10
・CPU:Ryzen5 5625U
・メモリ:8GB
・SSD:512GB
・サイズ:15.6インチ
※以前掲載していたRyzen5 5500Uよりスペックアップしています
私が買った時は、CPUがRyzen5 5500Uバージョン、消費税込みで8万円ちょっとでした。
他社と比べるとかなり安かったんですね。流石にレノボと比べると高いですが^^;
いま(2023年1月21日現在)、HPの公式直販サイトでは、少しスペックアップしたノートパソコンが約8万円から販売されています。
ほぼ同額でスペックアップしてる・・・笑
この価格がいつまで維持されるかまでは分かりません(円安や半導体不足の煽りを受けやすいため価格変動はあり得ます)。
お値段相応のチープさはありますが、レノボの品質よりは上です。
(レノボは品質を徹底的に抑えてコストカットを実現しています)
それでは、ASUSのエントリーモデルで同じスペックのものを買おうとするといくらになるのか見てみましょう。
ASUSには『VivoBook S15 M533IA』という型式のノートパソコンがあります。
カラーリングが綺麗で自分色を選べる点が人気のノートパソコンです。
スペックは
・CPU:Ryzen7 4700U
・メモリ:8GB
・SSD:512GB
・価格:99,799円(2022年2月8日における税込み価格)
CPUのRyzen7 4700UとRyzen5 5500Uの純粋な比較というのはし難いのですが、Ryzen5 5500Uの方が新しいCPUになります。
ですが、性能ベースでみると、若干ではありますがRyzen7 4700Uの方が上です。
Ryzen7はハイエンドモデルとされていることからくる性能差かなと思われます。
したがって、表現が適切かは分かりませんが、Ryzen7 4700Uは一種の型落ちモデルと表現しても良いかなと思います。
というのも、Ryzen5 5500Uとともに、Ryzen7 5700UというCPUも発表されているからです。
既に最新型が出ているのであれば、一つ前のは型落ちモデルといっても良いですよね。
ただ、型落ちとはいっても、Ryzen7 4700Uはハイエンドモデルなので性能が良いというのが特徴ですね。
Ryzen7 4700UとRyzen5 5500Uの性能に決定的な違いはないので、正直なところどちらを選んでも大丈夫です。
ただ、値段を比べると
・HP=76900円(税込)
・ASUS=99,799円(税込)
このように約2万円の開きがあるため、コスパとある程度のカラーリングから選ぶのなら断然HPということになります。
ただ、ASUSは価格増加分をデザインに持って行っていると考えると、私はASUSの方が良いなと感じてしまうんです。
結局、予算の都合上、上記のHPのノートパソコンを選びましたが(笑
ちなみに、上記の2機種にはMicrosoftオフィスは搭載されていないため、別途オフィスソフトを買うとなると約3万円します。
価格差が約2万円あるのでHPを選びつつ、差額分でマイクロソフトオフィスを買うという選択もありです。
予算の都合がつけば、ASUSの個性的なデザインを選びたかったですね^^;
と、いうことは、レノボの最強コスパノートパソコンであれば、オフィスソフトを付けても10万円以内で買えてしまうということにもなりますね・・・凄い。
結局、「Ryzenはやめとけ」と思う?
私が現在メインで使っているパソコンは、BTOで組立ててもらったRyzenベースのデスクトップPCです。
仕事柄、色々なツールを使って調査したりしていますが、CPUがRyzenだから使えないといった事態に直面したことはありません。
もっとも、よりハードに様々なツールを使っていけば、どこかで不具合に出くわすかもしれませんが、今のところ問題なく使えています。
また、ゲーム(WOTという対戦もの)をしていますが、Ryzenモデルだからダメということもなく普通に動いています。
私のデスクトップPCのGPUには、GTX1650のエントリーモデルが搭載されていることもあって、ゲームもRyzenだから出来ないということはありません。
反対に、Ryzenだからここが凄い!
という部分もあまりないかなぁ。
しいて言えば、会社で最新のインテル第11世代Core i7モデルを使っています。
こちらはDELLのInspironです。
こんなこともできる2in1コンバーチブル仕様の、私からしたら超高級ノートパソコンです^^
仕事では、絶対このタブレットモード使わないなぁと思いつつも会社はDELL製を買い続けている模様^^;
12万円ぐらいので十分なんですけどね^^;
で、このインテル第11世代Core i7というのはハイエンドモデルなんですが、この機種での起動速度は、個人的にはRyzenの方が若干速いような気がしています。
といっても、デスクトップに搭載されているCPUとノートパソコンに搭載されているCPUは馬力のようなものが違うので一緒の体感で計ってはいけない気もするのですが。
それでも、HPで買ったノートパソコンに搭載されているRyzenモデルの方も、インテルより速い気がしていて、個人的に、「Ryzenとインテルどっちがオススメ?」と聞かれれば迷わずRyzenと答えています。
ちなみに、前記と同じ構成のASUSのVivoBookでインテルCPU搭載型のお値段出してみると、
・CPU:Core i5 1135G7
・メモリ:8GB
・SSD:512
ここに更にマイクロソフトオフィス2019搭載で139800円(税込)。
(Ryzen搭載モデルは99,799円(税込)でしたね^^)
私からしたらこのインテルモデルのVivoBookは高いのですが、マイクロソフトオフィスを差し引くと11万円くらいでしょうか。
そうすると、インテル製CPUとRyzenとの差額は1・2万円ということになります。
1・2万円をケチったがために性能がガクンと落ちてストレスが溜まるようなら「Ryzenはやめとけ!」と言えるのですが、残念ながら性能は互角です^^;
であれば、あえてインテルを選ぶ理由がなくなってしまうんですよね。
むしろ「インテルはやめとけ!」と言いたくなります(他意はありません。インテルも好きです^^;)。
結局、性能が同じでコスパが良いなら安い方を選びますよね。
それに私は『Ryzen』という名前がカッコ良くて好きなのでRyzenを愛用しています^^
最後に、Ryzen搭載モデルのパソコンを買われた方のレビューを掲載しておきます。
最近まで10年前に購入したデスクトップPCを使用していましたが、起動に時間がかかるようになったこと、使用目的がゲームからネットサーフィンやドキュメント作成に変化したことから、CPUと価格のバランスのいいモデルを探してこの機種に行きつきました。
4. 実際に使ってみた感想(例:動作の軽さ、デザイン性、持ち運びの良さ、大きさなど思いつくものを自由にお書きください)
これまでHDDのみのモデルしか使用したことがなかったため、SSD搭載モデルの起動速度の速さに驚いているところです。CPUもドキュメント作成、ネットサーフィン程度の使用目的であれば必要十分なスペックだと思います。グラフィックボードは未搭載のため本格的なゲームには向きませんが、ゲーム想定であればグラフィックボード搭載は優先して検討されるはずなので、あまり問題にはならないと思われます。15.6インチモニターですが、これぐらいの大きさの方が視認性も高いので、家の中やホテルなど落ち着いた場所で操作する分には小さい型よりも向いているように思います。バッグに入れて持ち運ぶ分には重さも気になりません。デザインはアルミ素材を中心にシンプルにまとまっていて、ロゴもいいアクセントになっています。今回は家電量販店のEDIONさんにてネット通販モデルを購入しましたが、店頭販売モデルにありがちなプリセットのアプリがほとんど入っていないため、デスクトップもシンプルにまとまり、バックグラウンドでメモリを食いつぶすような事も起こりませんでした。デバイス接続用の端子類も十分な量、種類が用意されているため、こちらについても問題は起こりづらいと思います。一点、昨今の薄型PCの例に漏れず、LANケーブルが直接は挿せないため、優先接続には別途変換端子を用意する必要があります。無線LAN全盛の時代にノートパソコンの組み合わせなのであまり気にすることではないかと思いますが、いざという時に便利なので変換端子は持ち運ぶのがおすすめです。
※当サイト独自に集計したアンケートです(クラウドワークスより)
冒頭の質問で、コスパが良いからという理由で本機を選ばれています。
今でこそRyzenシリーズの人気もあってIntelとどっこいな価格帯に落ち着いていますが、当時は圧倒的にRyzenモデルの方が安かったんですね。
それでいて、性能はIntel製と遜色なし。
それなら、Ryzen搭載モデルから選ぶよね、ということで一般の方にもRyzenが普及してきました。
結論としては、Ryzenはやめとけ!と言われる理由は現状特にありません。
RyzenでもIntelでもお好きなモデルを選ぶと良いですよ^^
もし、パソコン選びに自信がないのであれば、こちらの2記事をご覧ください。
⇒買ってはいけないノートパソコン!初心者が買いがちなハズレノートパソコンまとめ
Ryzenはやめとけ!?Ryzen使用者がRyzenはやめた方が良い理由を解説♪まとめ
今回は、「Ryzenはやめとけ」派に感化されかけている方に、実際は「Ryzenってこんなに良いんだよ!」ということをお伝えしたくて、筆ならぬキーボードを取りました。
現在、インテル、AMD社、Macと各社がCPU合戦を繰り広げていて、この数年でCPUのレベルがさらに各段に上がるのではないか、なんて未来予想をしています。
今新型のRyzen機種を買っておいて、気に入ったら4・5年後に改めて最新機種を買う。
これが私にとってのベストな選択肢です。
パソコンは安い部類のものですら高価な価格帯ですから、買い替えるにも勇気がいります。
5年目で壊れていなければ使い続けたいと思うものですが、5年も経つとメモリ、ストレージ回り、接続環境、CPU性能、どれもが旧式から新時代に突入したかのような錯覚を覚えるほどに進化していきます。
私も次の世代くらいにはパソコンを買い替えられるように、今から少しずつパソコン貯金をしておきます♪
そうすると、どうしてもコスパという観点は忘れてはなりません。
コスパ良しのメーカーはレノボ、HPの2強です。
デザイン性も求めていくのであれば、ほんの少し高くなりますが、ASUSのデザインが個人的には好きです♪
お好みのデザインのパソコンでRyzenライフを楽しみましょう♪
⇒ASUS Store