タブレットを使っているとテレビやディスプレイに出力して大画面で楽しみたくなりますよね。
でも、タブレットによっては原則として大画面出力ができないものもあります。
タブレットを大画面へ出力する方法としては一般的にはHDMI端子によって出力します。
そこで、まずはHDMI端子を使ってタブレットの画面をテレビやモニターといった大画面へ出力する方法を解説します♪
ですが、タブレットによってはHDMI端子のないモデルもあります。
その場合の対処法についてもご紹介いたします♪
タブレットをHDMI端子でテレビに出力する方法
格安タブレットが大量に出回っていますが、タブレットからテレビに映像を出力するには、基本的にタブレット側にHDMI端子がないとできません。
HDMI端子とはこういうものです。
端子の形が独特なので、すぐ見分けがつくようになるのも特徴的です。
格安タブレットの多くにはHDMI端子はありません。
つまり、基本的にはタブレットのみの使用が想定されています。
極まれに中華ブランドのタブレットでHDMI端子搭載型が出ています。
ですが、ミドルクラスからハイエンドクラスになると、テレビやディスプレイへの出力も想定してHDMI端子の備わっているタブレットも存在します(Macなんかはipadとの接続を想定してたりしますよね♪)。
例えば、こちらの『Dragon Touch NotePad K10』という10.1インチサイズの格安タブレットには、映像出力用のHDMI端子が備わっています。
こちらの『Dragon Touch NotePad K10』の場合は、反対に、外部のハードからHDMI経由でタブレットに映像を映すことはできません。
例えば、『Fire TV Stick』を挿してタブレットで見れるのかというと『見れない』ということになります。
これはノートパソコンにおけるHDMI端子も同じで、HDMI端子自体が映像の『出力』専用に作られているためです。
なので、例えば、『Fire TV Stick』をノートパソコンに挿しても基本的には見れません。
HDMI対応:テレビ出力可能なタブレット
それでは、いくつかHDMI端子を搭載しているタブレットをご紹介します。
『Dragon Touch NotePad K10』
アマゾンでは割と人気の中華タブレットです。
実際に私も一台持っていますが、動作もサクサクで動画を見たり検索したりといった通常の用途であれば問題なく使えます。
価格も安く、コストパフォーマンスに優れているのが特徴です。
その代わり、レビューを見ていると初期不良の割合が、通常のメーカーより多いかなという印象こそ受けるものの、最近の中華メーカーは終わって終わりではなく、初期不良にたいする初動対応は日本の中小企業より良かったりします^^
『NEC LAVIE First Mobile ライトブルー PC-FM150PAL』
こちらはNECが出している2in1タブレットです。
というか、小型のパソコンといった方が良いかもしれませんね。
CPUには『Celeron N4100』が搭載されています。
これは、基本的に低価格帯のノートパソコンに積まれているCPUなんです。
おそらく、持ち運びやすいタブレット型にしたモバイルパソコンの区分に入ってくると思うのですが、見た目がタブレットなので、タブレットとしてご紹介しました。
やはり、日本メーカー製ということで、お値段はお高めの設定になっています。
『ASUS TransBook T101HA T101HA-64』
こちらも2in1仕様のタブレットですが、こちらはHDMIではなくMicro HDMIという端子に対応しているタイプです。
したがって、通常のHDMI端子同士の接続はできません。
そこで、この機種の場合には、microHDMI端子からHDMI端子への変換機を用意しなければなりません。
なので、この辺りが良く分からないという方は、上記で解説している機種を選んだ方がややこしくならずに楽です。
また、CPUは先ほどのNECよりもよりモバイル向けの『Atom』が使われています。
CeleronというCPUは下位モデルに積まれていますが、Atomはそのもう一つ下とイメージして頂けると分かりやすいかと思います。
一見ノートPCのように見えるので、ものすごく起動が速いとか高性能と思って買うと落胆するかもしれません。
あくまでタブレットなので、基本的にweb検索やユーチューブを見たり、軽いビジネス文書の作成といった用途に向いています。
高負荷をかけるような作業には不向きの機種です。
HDMI端子搭載型のタブレットは意外と少ない
残念ながら、散々探し回ったのですが、HDMI端子搭載型のタブレットは思いのほか少なかったです。
タブレットの基本的な需要が、自分だけが独占して使える端末という認識が多いと思います。
そうすると、メーカーもHDMI端子に載せる予算はメモリやCPUといった処理そのものが向上する方にかけることでしょう。
そうなると、HDMI端子を載せて一台当たりの単価を上げてしまうよりも、性能を上げた機種の方が売れやすいということになります。
また、HDMI端子で出力するメリットは、小さな画面を大きな画面で共有できることにあります。
家族で共有することもありますが、パソコンやPS4・5といったパソコン大体ハードがあれば、簡単なネット検索や動画の閲覧ができることを考えると、タブレットにHDMI端子を載せるメリットはかなり少なくなってしまうんですね。
それで、現在ではHDMI端子搭載型のタブレットが少なくなったのではないかと推察します。
HDMI端子未搭載タブレットでもテレビ画面に映す方法
では、HDMI端子のないタブレットの画面をテレビ画面に投映する方法はないのでしょうか。
この点、androidタブレットによっては「Miracast」という機能を使ってテレビにタブレットの画面をミラーリングすることが可能なものがあります。
その代表例がグーグルが出している『chromecast』です。
一部の格安タブレットでは、「Miracast」機能が使えないというモデルもあるので、詳しくはメーカーに直接聞いた方が安全です。
「Miracast」機能が使えるandroidタブレットであれば、『chromecast』を介してテレビやモニターにタブレットの画面を映し出せます。
グーグル『chromecast』では何ができる?
グーグル『chromecast』では何ができるのでしょうか。
『chromecast』では、NetflixやYouTubeといった大手VOD系の動画を見ることが出来ます。
もちろん、各VODに無料・有料会員登録をしなければならないのは、『chromecast』でも一緒です。
『chromecast』はWi-Fi環境下でないと使えないので、まずは自宅にWi-Fi環境があるかどうかをチェックしましょう。
最近は多くの家にWi-Fiがあると思うので大丈夫かと思いますが、万が一ないと『chromecast』を使えません。
『chromecast』は外部のハード(スマホ等)からの指示を受けて、ネット上の動画をテレビに出力するイメージです。
つまり、Wi-Fiというネット環境を媒介としてスマホ等とテレビを疑似的につなぐものと思って大丈夫です。
もう一つの名機『Fire TV Stick』
タブレットからのミラーリング(画面の共有)を考えているのであれば、あえてパソコンから『Fire TV Stick』へミラーリングする方法もあります。
『Fire TV Stick』はアマゾンが出しているテレビの拡張アイテムで、イメージとしては『chromecast』に近いものがあります。
ですが、『chromecast』自体はCPU等を搭載していない中間機というイメージですが、『Fire TV Stick』は独自にCPUを搭載しているので、極端な話、スマホもPCもない環境でもWi-Fi環境であれば、テレビに挿すだけで『アマゾンプライムビデオ』や有名VOD(もちろん別途会員登録は必要)を使用できるアマゾンの人気アイテムです。
また、『Fire TV Stick』なら『Silk Browser(ブラウザーの一種)』を使ってツイッターやフェイスブックなどにアクセスも出来ちゃいます。
パソコンと違って操作性やCPU機能は弱いので、こちらをメインにネット検索をするのは難しいのですが、ユーチューブを見たりアマゾンプライムビデオやネトフリ、フールーを見たりといった用途には重宝するアイテムです。
また、先程いったパソコンとのミラーリングモードも付いているのが『Fire TV Stick』の魅力です。
ただし、パソコン側が『Miracast』システムに対応していないと、このミラーリング機能は使えません。
テレビでVOD系を見るならスマートテレビが便利
最後に、タブレットからテレビやモニターへ映像を出力して、ユーチューブやVOD系の動画を見るなら、あえてテレビをスマートテレビに買い替えるというのも選択肢として挙げられます。
従来のテレビと違い、スマートテレビなら最初からアマゾンプライムビデオやネトフリが見られるようになっています。
もちろん、ネット環境は必須です。
通常なら『テレビ』+『Fire TV Stick』と余計に物を用意しなければならない点が煩わしかったんです。
もしくは、PS4で出力してネットを見るとか。
でも、スマートテレビなら一台あるだけでOK。
最近の買い替え需要ではスマートテレビが人気で、特に海外勢の格安液晶テレビの導入が進んでいます。
これからのテレビはスマートテレビが標準仕様になってもおかしくない勢いなんですね。
値段もそこまで高くないので、自宅のテレビ買い替え需要にもってこいです。
また、お店を経営されている方は、販促動画をユーチューブにアップしておいて、スマートテレビでユーチューブへアクセスして流すということもできるかもしれません。
また、androidを搭載しているので、対応しているスマホとのミラーリングも可能です♪
こちらのTCLというメーカーは家電に詳しくない方は知らないかもしれませんが、『TCL集団』という会社で中国の会社です。
家電業界では格安テレビなどを出していて結構人気のメーカーなんです。
深圳証券取引所に上場しているメーカーなですよ。
他にもハイセンスからもスマートテレビは出ています。
ハイセンスも元は中国の会社ですが、東芝のレグザの技術を持つ企業を子会社化していて、安価で高機能、高画質なテレビを出しているメーカーとしても有名です♪
タブレットでテレビにHDMI出力できる?HDMI対応テレビ出力対応のタブレットはあるか!?まとめ
近年は、タブレットでテレビにHDMI出力できる端末が減ってきてしまいました。
また、そのメリットも少なくなっているので、今後も増えない可能性が高いです。
他方で、テレビの機能を拡張する端末(『chromecast』や『Fire TV Stick』など)が増えてきていますし、極端な話、PS4などで映画を見ることもできる時代です。
そして、テレビ自体がスマートテレビとして機能を拡張しています。
今からわざわざHDMI出力端子を備えたタブレットを探すより、モバイルノートPCを選んだり、パソコンから『Fire TV Stick』へミラーリングして動画や資料、ZOOMをしたりする方が便利かもしれません。