XPPenから面白い液タブが二種類発売されました。
今回、メーカー様より、Artist Pro 24(Gen 2)165Hzの実機をご提供いただいたので、率直な感想をレビューします。
23.8インチ大画面なだけでなく、高リフレッシュレート対応モデルということで、お絵描きからゲームまでシームレスに移行できる面白い液タブです。
唯一の欠点は大きさでしょうか。
液タブ独特の極太ベゼルは健在なため、そこだけ目をつぶれば、XPPen Artist Pro 24(Gen 2)の二種類は様々な用途に使えます。
【165Hz版はこちら】
【4K版はこちら】
XPPen Artist Pro 24(Gen 2)165Hzを開封
まずは、XPPen Artist Pro 24(Gen 2)165Hzを開封していきましょう。
こちらがArtist Pro 24の梱包です。
ダンボールとパッケージとで二重に梱包されていました。
さらにダンボールには緩衝材として板が入っていて、輸送中におけるぐらつきを抑える効果があるようです。
Artist Pro 24を開封したところです。
Artist Pro 24本体の下に各コードやペンなどが格納されています。
こちらがArtist Pro 24液タブです。
見てわかる通り、反射を抑えるノングレア調の処理が施されています。
Artist Pro 24のスタンドは一般的な置き型ではなく、ディスプレイ一体型でレバー式になっています。
イメージとしてはノートパソコンスタンドに近く、ほぼ180度から85度近くまで立たせることが出来ます。
Artist Pro 24本体には、電源ボタンなどもついていますね。
こちらがArtist Pro 24本体の裏面で、各種配線の端子が見えます。
USBタイプC、HDMI、DPポートが確認できます。
実際につないでお絵描きをする際には、映像出力用のHDMIまたはDPポートプラス、USBタイプCによる出力も必要になってきます。
Artist Pro 24の傾きはその時々にあった確度に簡単に調整できるので便利です。
ディスプレイとして使うときは少し確度をつけて置き、お絵描きをする際には、下図のように平たく置くというパターンが一番無難な使い方です。
こちらは本体背面の配線を隠すカバーです。
Artist Pro 24にはこまごましたグローブやペン、左手デバイスなど一通りのアイテムがそろっているのが特徴です。
こちらがArtist Pro 24に付属してくる左手デバイスですね。
これ、Artist Pro 24に付属してくるペンケースなんです。おしゃれですよね。
Artist Pro 24の設置イメージ。配線が…。
Artist Pro 24に確度をつけてあげれば上部にさらにディスプレイ追加が可能です♪
【165Hz版はこちら】
【4K版はこちら】
XPPen Artist Pro 24(Gen 2)165Hzをレビュー♪
それでは、Artist Pro 24(Gen 2)をレビューしていきます。
Artist Pro 24(Gen 2)は2モデルあり
まず、Artist Pro 24(Gen 2)には2モデルある点にご注意ください。
高画質を極めた4Kモデルと、ゲームにも対応できる高リフレッシュレートモデルです。
今回、私がレビューするのは、Artist Pro 24(Gen 2)165Hzの高リフレッシュレートモデルとなります。
価格は、4Kモデルが約20万円、高リフレッシュレートモデルが約17万円と高額なので、買う際には、どちらのモデルが必要なのか吟味してから購入するようにしてください。
ちなみに、Artist Pro 24(Gen 2)のサイズは23.8インチですが、液タブ特有のベゼル幅があるため、実質27インチサイズと大差のない大きさに感じられます。
そのため、23.8インチサイズだと思って買うと、置き場所に困るので、買う前に、大きさを図って置き場所を決めるようにしてくださいね。
ちょっとわかりづらくて恐縮ですが、左のモニターが27インチワイド、右上のモニターが23.8インチモニター、右下がArtist Pro 24(Gen 2)です。
サイズ感がわかるかと思います。
【165Hz版はこちら】
【4K版はこちら】
Artist Pro 24(Gen 2)の高リフレッシュレートモデル
Artist Pro 24(Gen 2)高リフレッシュレートモデルはお絵描きだけのために買うのは、正直もったいないです。
どうせなら同じモニターでゲームもやりたいし、お絵描きもしたいという欲張りさん向けの一台なんです。
もし、お絵描き特化の大型液タブを選ぶなら4K対応版を選ぶようにしましょう。
今回、試しにゲームをしてみましたが、高リフレッシュレートモデルのためちらつきが軽減されたように感じられました。
APEXのような動きの速いゲームであれば残像感が大分緩和されるので、ゲームもある程度やりこみたいという方にはおすすめです。
実際に、Artist Pro 24(Gen 2)でWOTというゲームをやってみたのがこちらの動画です。
あくまでもテストプレイなので、その点、ご容赦ください。
なお、Artist Pro 24(Gen 2)高リフレッシュレートモデルは165Hzと必要十分な性能を持っています。
しかも、解像度は2560×1440で、いわゆるWQHDモデルとなります。
4Kにこそ劣りますが、FHD以上の画質があるのでお絵描きの際に、画質が粗いと感じることも少ないでしょう。
実際に、デルのFHDモデルとArtist Pro 24(Gen 2)WQHDモデルとで画質比較をしてみました。
【デルFHD】
【Artist Pro 24(Gen 2)WQHD】
上図の方が、おそらく輝度が高いため明るく見えるのと、Artist Pro 24(Gen 2)は液タブとしてノングレア調に仕上げられているため、パッと見の画質の良さはわからないようにも思えます。
ですが、Artist Pro 24(Gen 2)の方が、若干きめが細かく、デル製モニターの方がドットが少し粗いんですよね。
輝度自体は、Artist Pro 24(Gen 2)で調整してあげれば良いだけですし、あまり明るすぎても目がチカチカするので、適度な輝度に設定するのがおすすめです。
Artist Pro 24(Gen 2)の豊な色彩表現
Artist Pro 24(Gen 2)は色彩表現豊かなのも特徴です。
Artist Pro 24(Gen 2)では、Calman認証を取っていて、ΔE<1という色域の差が極めて小さい仕様になっています。 輝度は250cd/m²で、1670万色の表示に対応しているため、細かい色彩表現も可能です。 絵を描いていると、夕日や夜空など、微妙な色彩感覚に拘りたくなることがあると思います。 アナログであれば、感覚で色を混ぜ合わせることで表現出来ますが、デジタルだと表現の限界があります。 それがディスプレイ自体の色彩力ですね。 この点、Artist Pro 24(Gen 2)では、先ほど書いた通り、1670万色に対応している他、99%sRGB、99%Adobe RGB、94%Display P3といった再現力を持っています。 線画だけならここまで拘らなくても良いかもしれませんが、着色までするのであれば、Artist Pro 24(Gen 2)が思い通りの絵を描かせてくれますよ。 【165Hz版はこちら】 [itemlink post_id="18173"] 【4K版はこちら】 [itemlink post_id="18174"]
Artist Pro 24(Gen 2)は付属品が充実
Artist Pro 24(Gen 2)には付属品が充実しています。
今までなら、ペンが一本と替え芯、ついていてグローブくらいだったのが、Artist Pro 24(Gen 2)に関しては、さらにペンがもう一本ついてくるんです。
さらに、驚いたのが、左手デバイスも付属してくるんです。
左手前にあるスイッチを入れて、ダイヤルリングの中央ボタンを長押しするとBluetoothのペアリングが開始されます。
お絵描きでもカンバスの回転やショートカットキーなどで作業の効率化が図られるので便利です。
純水に拡大、縮小を左手デバイスの回転だけでできるだけでもかなり便利になりました。
なお、X3 ProペンとX3 Proスリムペンは、X3 Proスマートチップを搭載しているため、16Kという圧倒的な筆圧検知機能を持っている点が特徴的です。
リンゴタブレット用の安いタッチペンでもお絵描きは出来ますが、あれには傾き検知があっても筆圧検知がないため、細かい入り、抜きができないんですよね。
この点、X3 Proには筆圧検知があるので、繊細な入り抜きの筆入れが可能という細やかさにも定評があります。
こんな感じで、直観で入り抜きができます。
それこそ、まさに本物のペンで筆入れをしているかのような快適な書き心地を実現しているんです。
筆圧調整もできるので、筆圧が弱い方は、筆圧レベルを下げてあげると、簡単に太い線が描けますよ。
XPPen専用ツールを使えば、このようにメイン画面のセッティングも可能です。
また、2種類のペンケースだけでなく、替え芯と替え芯用の交換ツールも同梱されているので安心してお絵描きに集中できるセット内容になっています。
Artist Pro 24(Gen 2)の高い汎用性
Artist Pro 24(Gen 2)は様々なOSに対応しているので、デバイスを選ばないという点も魅力的です。
昔はWindowsだけの対応ソフトなんていうものありましたが、最近ではめっきり減って、Windows、Mac両対応モデルが増えた印象です。
Artist Pro 24(Gen 2)の対応OSやソフトは以下の通りです。
【対応OS】
・Windows 7(以降)
・macOS 10.13(以降)
・Android(USB3.1 DP1.2)
・ChromeOS 88(以降)
・Linux
【動作確認済みソフト】
・Adobe Photoshop
・Illustrator
・SAI
・CDR
・Clip Studio Paint
・GIMP
・Krita
・MediBang
・FireAlpaca
・Toonboom
・Maya
・Blender3D
なお、保証期間は2年あるので、この点も安心して使えるポイントです。
【165Hz版はこちら】
【4K版はこちら】
Artist Pro 24(Gen 2)はゲームにも最適
先ほどもArtist Pro 24(Gen 2)は高リフレッシュレートなのでゲームにも使えると書きましたが、Artist Pro 24(Gen 2)の画面はノングレア調です。
そのため、Artist Pro 24(Gen 2)でゲームをやっていても目が疲れにくく感じます。
Artist Pro 24(Gen 2)にはお絵描きがしやすいようにフィルムがコーティングされているので、そのお陰もあって、目に優しい印象です。
また、高リフレッシュレートのため、ゲームをプレイしていても、残像やちらつきが生じにくいので、その点でも目の疲れを軽減できます。
高リフレッシュレート版を出すだけあって、クオリティは高いですよ。
Artist Pro 24(Gen 2)は事務作業にも向いている
Artist Pro 24(Gen 2)は実は事務作業にも向いています。
というのも、今述べたように、画面にはフルラミネート加工が施されています。
そのため、目の疲れが生じにくい設計になっているんですね。
通常のディスプレイだと、画面の輝度を上げて見やすくした結果、目の疲れがたまりやすいということが往々にしてありました。
その点、Artist Pro 24(Gen 2)はフルラミネート加工が良い感じに目の保護膜になっている印象です。
Artist Pro 24(Gen 2)は動画を見るのにも最適
Artist Pro 24(Gen 2)はHuluやアマプラといった動画を見るのにも最適です。
といのも、先ほどのフルラミネート加工がディスプレイに施されている関係で目が疲れにくいからなんですね。
ただ、部屋の電気をつけているとフルラミネート加工に若干の反射光が入ってしまいます。
なので、Artist Pro 24(Gen 2)で動画を見る際には、あえて部屋の電気を消してあげることで動画が見やすくなります。
しかも、部屋の電気を消すことでArtist Pro 24(Gen 2)のベゼルが気にならなくなるので、没入感も上がるんですよ。
なので、動画からゲーム、お絵かきまでワンストップでできる秀逸なディスプレイです。
【165Hz版はこちら】
【4K版はこちら】
Artist Pro 24(Gen 2)の口コミ・評判をレビュー♪
それでは、Artist Pro 24(Gen 2)の口コミ、評判は後日追記いたします。
Artist Pro 24(Gen 2)は165Hzと4Kタイプどっちがおすすめ?
私は今回、Artist Pro 24(Gen 2)165Hzの高リフレッシュレートモデルを使わせていただきました。
私のようにゲームから動画まで幅広くやるなら、あえて4Kである必要はないのかなと思います。
お値段も3万円違うので、例えばゲームの中でも瞬間的な動作で勝敗が決定したり操作性が変わってくるものに対してArtist Pro 24(Gen 2)を使用するなら、高リフレッシュレートモデルがおすすめです。
反対に、じっくり絵を描きたい、4K画質で動画鑑賞をしたいと目的がはっきりしているのであれば、少々お値段は張りますが4Kモデルを選びましょう。
用途からどちらを選ぶか決めれば外れませんよ。
Artist Pro 24(Gen 2)で実際に絵を描いてみた
現在、Artist Pro 24(Gen 2)165Hzにて、妻に絵を描いてもらっているので完成したらアップします。
Artist Pro 24(Gen 2)165Hzと4Kモデルの違い
Artist Pro 24(Gen 2)165Hzと4Kモデルの違いは、主に高リフレッシュレートモデルなのか、それとも4K対応モデルなのかの違いだけです。
液タブとしての基本性能は一緒なので、ゲームもやるのか、画質重視でいくのかによって選べばOKです。
【165Hz版はこちら】
【4K版はこちら】
【実機】XPPen Artist Pro 24(Gen 2)165Hzレビューと評判♪ゲームもお絵描きも快適に出来る液タブモニター♪まとめ
今回は、Artist Pro 24(Gen 2)165Hz高リフレッシュレートモデルを実機レビューしました。
Artist Pro 24(Gen 2)は、実質23.8インチと画面が大きいだけに、作業のしやすさが良かったです。
また、高リフレッシュレートモデルなのでゲームでのちらつきが軽減したように感じました。
リフレッシュレートが高いことと絵を描くこととの関係性は、申し訳ないのですが分からず…。
ですが、液タブとディスプレイの融合という意味で面白いディスプレイを出してきたなという印象です。
このままこの路線が売れ筋となって、新たな液タブ概念が生まれることを願います。
【165Hz版はこちら】
【4K版はこちら】