ヘッドホンの中でも音質に定評のあるEDIFIERから、エントリークラスモデルの”EDIFIER W820NB”が出ています。
アンダー1万円以下で買えるコスパタイプのモデルで、音質も良く、安いヘッドホンによくありがちな『音がこもっている』や『スカスカ』という感覚がありませんでした。
有線のみになりますが、ハイレゾにも対応してますし、ANCもあるので音楽を聴くだけでなく、勉強用に集中したいとき用にも使える高コスパな一台でした。
それでは、開封から個別の機能のレビューを見ていきたいと思います。
※”EDIFIER W820NB”はメーカー様からサンプル品をご提供頂きました。
“Edifier W820NB Plus”はLDAC搭載のハイレゾ対応機でありながらコスパが良いのが特徴。
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【実機】”EDIFIER W820NB”のレビューと開封
まずは”EDIFIER W820NB”の開封から見ていきましょう♪
こちらが”EDIFIER W820NB”の化粧箱表面。
こちらが”EDIFIER W820NB”の化粧箱裏面です。
こちらが”EDIFIER W820NB”の化粧箱側面です。搭載されている機能が書かれてますね^^
”EDIFIER W820NB”を箱から取り出してみたところ、プラスチックケースに格納されているのに、背面にダンボールが敷かれているほど、丁寧な梱包でした。
”EDIFIER W820NB”自体はビニール袋で簡易梱包されていて、手厚い梱包が良いイメージを抱かせてくれます。
こちらが”EDIFIER W820NB”の同梱物一式です。
こちらが”EDIFIER W820NB”本体。
今回は新色の水色を下さったのですが、なんとも可愛らしいデザインで女性に似合いそうですよね♪
この点は、妻も「可愛い!」と言っていました^^
頭頂部はプロテイン系のPUレザーと思しき感触。
EDIFIERが出しているミドルクラス(約25,000円)のものと比べると、若干レザーの質感は落ちますが、装着していて疲れにくくなっていました。
当然、”EDIFIER W820NB”のイヤーパッド部分もプロテインレザーです。
プロテインレザータイプの良いところは、メガネを着けていても耳回りが痛くならないことと、長時間着けていられるところです。
”EDIFIER W820NB”の上部です。
構造の説明がないので推測ですが、外音取込用のマイクでしょうか。
それともこっちが外音取込用のマイクでしょうか^^;
どちらにしろ、外音取込機能はお値段以上にしっかりしていました。
こちらは各種ボタンです。
”EDIFIER W820NB”は物理ボタン式を採用しています。
この点、使いづらさを感じる方もいらっしゃるようですが、私はとても使いやすいと感じています(物理ボタンのある方が右耳にきます)。
特に、電源ボタンの部分は下図のように凹凸で判別できるようになっています。
また、先ほどのBluetoothマークのボタンを押すとANC⇒ANCオフ⇒外音取込モードと各モードへと切り替えができます。
電源を入れてからBluetoothボタン長押しでBluetooth接続に入ります。
こちらが”EDIFIER W820NB”の取説です。
それでは、次の項目から各種レビューをしていきますね^^
”EDIFIER W820NB”の音質
まずは、”EDIFIER W820NB”の要、音質についてです。
”EDIFIER W820NB”は有線のみハイレゾ音源対応となっています。
ハイレゾワイヤレスには対応していない点にはご注意ください。
”EDIFIER W820NB”を普通の音質(iPhone)で聴いてみた
ということで、”EDIFIER W820NB”をiPhoneで聞いてみました♪
こちらのスクショにある最下段にあるbit/kHzが”EDIFIER W820NB”の最大出力みたいなものです。
この16bit/44.1kHzはギリCD音源レベルなんですね。
上記はiPhoneとBluetooth接続している状態なので、通常のコーデックで接続されています。
”EDIFIER W820NB”はAACコーデック非対応なのでSBCコーデックで接続されているはずなのですが、音質はとてもきれいです。
イコライザー機能は見当たらなかったので音質を変えることは出来ません。
音は全体的に軽く聴こえますが、高音にくぐもった嫌な音質はなくクリアな音質をしています。
そのため、低音重視の方には若干物足りなく思うかもしれません。
中・高音域重視といった無難な構成とも言えそうですね^^
低音が気になる方はスマホやウォークマン側本体にイコライザー機能がある場合にはそちらで調整してみてください。
個人的には、普段使いとして聞き流しようのヘッドホンとしては十分な音質に感じました。
”EDIFIER W820NB”をハイレゾ音質で聴いてみた
”EDIFIER W820NB”はハイレゾワイヤレスには対応していないため、有線接続にて試聴してみました。
こちらはiPadに繋いで、デバイスとしての”EDIFIER W820NB”がハイレゾ対応なのかどうかを測定したデータです。
赤丸で囲っている通り、ちゃんとハイレゾクラスに対応していました(公称値では40kHzまでの対応です)。
音質については、さすがハイレゾという他ないですね。
”EDIFIER W820NB”には40mm径の大型ドライバーが搭載されています。
凄く単純化してお話すると、このドライバーが大きい方が低音が響きやすくなるのですが、SBCコーデックのデータ転送量を、この40mm径ドライバーがカバーしているのかなとか思ってしまいました。
とはいえ、低音は軽いな、という印象でした。
それに対して、ハイレゾで聞いたときには低音もしっかりなっているので、やはりハイレゾで聴いてこそ、”EDIFIER W820NB”の本領発揮なんだなと実感しました。
ただ、ハイレゾ音源を聴ける方ってそこまで多いのか?
というところに一抹の不安を覚えています。
むしろ、iPhoneで聴く人やハイレゾ非対応のandroid端末だったり、通常のパソコンで再生して聴く方の方が多いような気がしたんですね。
この点、”EDIFIER W820NB”の通常の音質自体は悪くありません。
むしろ、このお値段で高音までしっかり伸びていること、後述の通り、ANCが価格以上にしっかりしているのでお得感が強く、iPhoneユーザーにとっても使い勝手の良いヘッドホンと言えます。
”EDIFIER W820NB”のANC(ノイズキャンセリング)の性能
”EDIFIER W820NB”のANC機能は中の中くらいでした。
人によっては中の下、と表現する方もいらっしゃるかもしれませんが、室内の空調の音、ゲーミングPCのファンの音は一切聴こえなくなるため、”EDIFIER W820NB”のANC機能は中の中と表現しました。
ANCは強ければ良いというわけではないんですよ。
ANCをムリに強くすると音質と干渉してしまって、音が歪んだりノイジーになったりします。
そことの妥協点を見出すのに、各メーカーは苦労しているはずなんです。
”EDIFIER”の”EDIFIER W820NB”については、音質が歪まず、かつ実用に耐えられるだけのANCを搭載しているという点で高く評価できます。
ただ、室内で誰かが離している声なんかは聴こえたりします。
これは恐らく密閉型のイヤホンでも使わない限り防げないクラスだとは思いますが(笑
逆に、室内で声をかけられても対応できる、それでいて無駄な雑音は消去できると考えると、音楽や作業、勉強に集中できる最良のANCレベルです。
”EDIFIER W820NB”のデザインとカラーバリエーション
”EDIFIER W820NB”は”EDIFIER”の中でもエントリーモデルに属するヘッドホンです。
エントリーモデルでありながらハイレゾ対応、しっかりしたANC搭載、外音取込機能、さらには音声をしっかり拾ってくれるマイク機能も搭載しているので、テレワークから趣味の音楽鑑賞まで幅広く使える点にメリットを感じました。
でも、それだけではありません。
”EDIFIER W820NB”はファッション性も良く、カラーバリエーションが多くあります。
2023年2月現在、”EDIFIER W820NB”のカラーバリエーションは下記の通りです。
・グレー
・ホワイト
・ブルー
今回レビューしているのは、爽やかで可愛らしさもあるブルーです。
特にファッションの一部として、また、お部屋のカラーリングと合わせやすい色合いになっています♪
ブラックは大人っぽい雰囲気を醸し出していて万人受けするタイプですね。
そして、グレーはマットな質感が特徴で、落ち着いた雰囲気を出したい方はグレーが良いと思います。
ホワイトは使い手を選ぶような高潔さを感じますが、ヘッドホンで個性を出したいなら、ホワイトかブルーが良いでしょう。
私の妻は可愛い物好きなのですが、”EDIFIER W820NB”のブルーはかなり気に入っていました♪
デザインの質感について少し言及しておくと、エントリーモデルだけあって質感はプラスチックさを感じてしまいます。
内部と性能にお金をかけた分、外観は最低限といった印象でした。
とはいえ、パッと見、安っぽくは見えません。
ただ、ブルーに関しては色との兼ね合いもあって若干オモチャっぽく見えなくもないかな。
また、折り畳みが出来ないところはマイナスポイントではありますが、自宅据え置きで使うなら問題はないでしょう。
価格相当のヘッドホンではなく、機能性とデザイン性を考えると価格以上のヘッドホンと言えます。
あと、しいて言えば、”EDIFIER W820NB”には3.5mmジャックがついていないので、この点はマイナス評価ですね。
そのため、有線接続をする際はタイプC-Cのケーブルで繋いであげる必要があります。
iPhoneユーザーの場合はBluetooth接続で十分かと思いますが、有線派の方はライトニング変換ケーブルを用意しましょう。
”EDIFIER W820NB”の環境モード(外音取込機能の性能)は?
”EDIFIER W820NB”の外音取込モードは価格以上に優秀です。
至近距離で指パッチンをしてみたらハッキリ聞こえました。
まぁ、これくらいは聞こえてくれないと困ってしまうのですが(笑
それとキーボードのタイピング音がしっかり聞こえたのでマイクの集音性能が高いんだと思います。
外音取込機能がついているものの、余り性能が良くないモデルだとキーボードのタイピング音はかすかに聞こえる程度なんですが、”EDIFIER W820NB”の場合はしっかり集音されていた点はプラスポイントでした。
また、当然、室内の雑音、空調音もはっきり入ってきます。
したがって、人の声も入ってくるので音楽に集中しつつ誰かと会話をしたり、チャイムの音にも気付けるバランスの良い外音取込機能でした。
”EDIFIER W820NB”は49時間再生のロングバッテリー
個人的に”EDIFIER W820NB”の最大のメリットは、軽量でロングバッテリーな点にあると思っています。
特に、勉強をする際の集中モードに入るときに使って欲しいヘッドホンという位置付け。
”EDIFIER W820NB”の音質は前述しましたが、価格に見合ったしっかりした音が出ます。
ですが、ここにANC機能がついて、外音を遮断してくれますし、音楽をかけずにANCだけをONにすることもできます。
つまり、ヘッドホン型の耳栓として使えるんですね。
イヤホンで同じことをしても良いと思いますが、中にはイヤホンだと耳が痛くなってしまう方もいらっしゃいますよね。
イヤホンだと長時間身に付けられない。
そんな方に、プロテインレザーを採用している”EDIFIER W820NB”を試してみてもらいたいなと思っています。
私はメガネがないとパソコンの作業もおぼつきません(多分、視力は0.3か0.4くらい)。
なので、メガネをつけながら”EDIFIER W820NB”を装着していたのですが、耳が全然痛くならないんですよ。
安いヘッドホンだとイヤーパッドが硬かったり、クッションが弱かったりして耳に痛みが生じるのですが、個人的には”EDIFIER W820NB”の側圧は許容範囲内でした。
また、”EDIFIER W820NB”は軽量と書きましたが実測値で234.2gなんです。
Ankerのサウンドコアシリーズでも約260gあったので、そこと比べても軽量です。
そして、軽量なだけでなく、プロテインレザーの装着感もグッド。
しいて難点をあげるなら、全体的にプラスチック系統で作られているため、扱いが雑だと耐久性に難が生じる可能性があります。
もちろん、丁寧に取り扱ってあげれば問題はありませんので、その点だけご注意ください。
軽量化しつつ価格を維持しようとすると、プラスチックにするかカーボンにするかで迷うところ、カーボンは高価なんですよね。
そこで、プラスチック素材で全体を統一したんだと思います。
この判断は、消費者としては全然ありですよね。
もし、カーボンを採用していたら15,000円以上はするかも^^;
そういう意味では、所有欲を満たしてくれる一台とまでは言えないけど、実用的で普段使いに長けている一台と言えます。
ちなみに、所有欲を満たしてくれるEDIFIERのミドルクラスのモデルならこちらがおすすめです♪
⇒【実機】『EDIFIER WH950NB』ヘッドホンの評判とレビュー♪豊かで芳醇な音色に眠気もふっ飛ぶ嗜好のヘッドホン♪
EDIFIER WH950NBは個人的に超高性能だと思ってます^^
ぜひ、ハイレゾ音源で聴いていただきたいモデルです♪
”EDIFIER W820NB”にも低遅延モードあり
”EDIFIER W820NB”にも低遅延モード(ゲームモード)があり、これをオンにするとBluetooth接続特有の音遅延がなくなります。
実際に音ゲーで試してみたところ、しっかり改善されていました。
ただ、低遅延モードオフの状態で若干の遅延はあるものの、ワイヤレスイヤホンで感じるほどの大きな遅延は感じませんでした。
とはいえ、音ゲーだと若干の遅延が命取りになったり、没入感に影響を及ぼしますよね。
なので、没入感を重視する方はゲームモードをオンにしてプレイしましょう。
ゲームモード中は通信距離が短くなるので、音楽を聴くさいにはゲームモードを切って使うようにしてみてください♪
”EDIFIER W820NB”に専用アプリあり
”EDIFIER W820NB”には専用アプリがあり、このアプリで”EDIFIER”製品を一元管理することができます。
”EDIFIER W820NB”に関してはイコライザー機能は見当たりませんでしたが、ANCのオン・オフもできますし、外音取込機能のオン・オフも可能です。
また、面白かったのが”EDIFIER”専用アプリからオリジナル音源にアクセス出来るのですが、通常、こういう音源は当たり障りのない環境音(例:波の音など)が多いんですよね。
ですが、”EDIFIER”専用アプリの場合、赤ちゃんの声だったり猫の鳴き声を収録した音源もあって面白かったです♪
白猫の画像をタップすると「にゃー」と鳴き始めます笑
ネコ好きにはたまりませんね(笑
ネコの鳴き声パートを増やしてほしいと思ってしまいました(笑
”EDIFIER W820NB”の接続性
”EDIFIER W820NB”の特筆すべき点として、最後に各種機器のBluetooth接続の良さが挙げられます。
どういうことかというと、iPhoneでもソニーのウォークマンでも接続を開始すると直ぐに接続完了になるんです。
他社のイヤホンなどでは、デバイスによって接続に時間がかかってイライラさせられたりすることがありましたが、”EDIFIER W820NB”に関してはPC、iPhone、ウォークマン、androidスマホとどれと接続してもすぐに繋がったのには驚きました。
この点は、評価されてしかるべきです^^
”EDIFIER W820NB”の評判・口コミをレビュー♪
次に”EDIFIER W820NB”の評判・口コミを確認しておきましょう。
ノイズキャンセリングがとても有能、音質も問題ない。しかし、残念なことに音量を半分以上にすると音漏れがします。
引用元:アマゾン”EDIFIER W820NB”レビューより
ノイキャンが効果的だというレビューは多数あがっていました。
音漏れについてですが、多くのヘッドホンは音量を上げると音漏れします。
完全密閉型で、耳元も完全に覆ってくれるタイプでないと音漏れを気にせず大音量をかけることは難しいのではないでしょうか。
今のところ、数点ヘッドホンのレビューをしてきましたが、未だに音漏れしないヘッドホンには出会ったことがありません。
というか、そんな音量にしたことがないので私には分かりかねますが、耳が悪くなりそうですね^^;
音質は素晴らしい。只、音楽を楽しむならもう少しお金を突っ込むならSONYをおすすめする。
私はクラシックを聴くが、それには直接スピーカーで聴く方を選ぶ。昔はTANNOYや真空管アンプで馬鹿高いかーとりをDenmark製の物をそっと落して包む様な音に酔しれていたが、年齢を重ねた事からそこまで拘る必要もないと思い、全て売却しました。相変らず音には敏感な方だと思いますが、You Tubeや映画を楽しむならクラシック音楽のpianissimoからFortissimo迄の聴き分ける必要などないです。
ですから場所を選ばず臨場感溢れる演技や人の話を聞くにはヘッドフォンで十分楽しめます。
その点このヘッドフォンは外との音の遮断も素晴らしく、それでいて外の気配もしっかりキャッチ出来るので、歩きながら様々な情報を得たい時も有効なヘッドフォンであると思います。而もSONYのような価格も高くなく僅か9000円近くで購入出来ると言う手頃さ。
コストパフォーマンスが本当に素晴らしいヘッドフォンだと喜んています。
引用元:アマゾン”EDIFIER W820NB”レビューより
こちらのレビュアーさんは、結構な音楽好きのようです。
ソニー推しな点は気になるところですが、ソニーのクラスによっては4万円以上するモデルもあるので、気軽に手が出せないメーカーなんですよね。
その点、”EDIFIER W820NB”はアンダー1万円以下で、音質も良く、特に高音が良いなと感じています。
それだけでなく、ANCと外音取込モードも、”EDIFIER W820NB”本体側のボタン一つで簡単に切り替えができるので、この点の使い勝手も評価ポイントに挙げられます。
本当に音にこだわりたいなら数万円のヘッドホンを買った方が満足度は高くなりますが、それなりの音質とANCが欲しいという方にはピッタリのヘッドホンといって良いでしょう。
【実機】”EDIFIER W820NB”評判とレビュー♪”W820NB”は気軽に使える高コスパが魅力のヘッドホン♪まとめ
今回は、”EDIFIER W820NB”ヘッドホンの実機レビューをしました。
見た目や質感はプラスチック系統なので価格なりなところではあります。
また、折り畳めないという意味で収納性もいまいちですね。
ですが、これら諸機能を犠牲にしてでも実現してくれた音質の良さ、ANCの没入感の高さ、外音取込モードの集音性の高さ、これらの観点から見ると圧倒的にコスパの良い機種でした。
SBCコーデック対応なのでどのユーザーでも気軽に使える一機です。
さらに約240gと軽量なので、長時間身に着けていても痛くならない点もグッド。
”EDIFIER”製ヘッドホンの入門モデルに最適な一台でした♪
“Edifier W820NB Plus”はLDAC搭載のハイレゾ対応機でありながらコスパが良いのが特徴。
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