私は学生時代(高校・大学)、バレーボールをしていたのですが、スパイクフォームを撮影する際には、いつも後輩か友人に動画を撮影してもらっていました。
ですが、スパイクは動くため一人の時は撮影ができなかったんです。
「一人でも撮影がしたい」
ダンスなど「左右に動くのを追尾して欲しい」
「オンライン授業で板書で動くから追尾して欲しい」
そんな要望に応えてくれるのが『OBSBOT ME』。
今回、メーカー様より『OBSBOT ME』の実機をご提供いただいたので、実際に使ってみた感想をレビューします♪
講義や会議に使える高性能ウェブカメラ『OBSBOT Tiny 4K』の実機レビューがこちらです。
【実機】OBSBOT MEレビューと開封
まずは、『OBSBOT ME』の開封からいきましょう♪
こちらが『OBSBOT ME』の外箱です。
こちらが『OBSBOT ME』外箱裏面。
中には、『OBSBOT ME』本体セットと説明書の簡易ケースが入っていました。
『OBSBOT ME』の説明書等がこちら。
こちらが『OBSBOT ME』の入った本体ケースです。
結構しっかりしているので、このまま保管、持ち運びができます。
こちらが『OBSBOT ME』本体ケースに入っているもの一式です。
『OBSBOT ME』を取り出したのがこちら。
こちらが、『OBSBOT ME』の本体です。
『OBSBOT ME』はこのように回転させながらセッティングしていきます。
最初、構造が分からないと縦に引っ張りたくなりますが、壊れるので気をつけましょう^^;
私はちょっと引っ張ってしまいました(笑
『OBSBOT ME』の本体下部にスタンドを取り付けます。
このスタンド部分は一般的な三脚のネジ穴と一緒なので、通常の三脚に取り付けることもできます。
こちらが『OBSBOT ME』完成形です♪
あとはちゃんと充電してあげてくださいね。
『OBSBOT ME』の開封はこの程度にして、各種レビューに移っていきますね。
OBSBOT MEを使って感じたデメリット
先に、『OBSBOT ME』を使ってみて感じたデメリットをご紹介します。
まず、『OBSBOT ME』には俯角がありません。
スマホを取り付けるホルダー自体にはチルト角度が30度まで変えられます。
ですが、『OBSBOT ME』の自動追跡機能では、水平120度の範囲で撮影が可能なだけです。
そのため、例えばYouTube用の動画を撮影する際に、左右への横移動のみの筋トレやスポーツであれば、『OBSBOT ME』でカバーできます。
ですが、例えば、横移動プラス縦移動が追加されると、画面から見切れる可能性があります。
最悪、『OBSBOT ME』が追跡対象を見失う可能性も出てくるんです。
このような場合には、長めの三脚を使うなどの工夫が必要ですが、大抵の場合、横移動のみの撮影・動きにするか、ちょっと引いて撮影すれば、このデメリットは解消することができます。
もう一つのデメリットとなりうる点としては、『OBSBOT ME』が高級志向であるということです。
平常時の価格で23,999円(2023.1.5現在確認)と、追跡形カメラスタンドとしては高級です。
ですが、高級志向なだけあって、回転動作時のモーターの動きは音が静かでスマホのカメラで拾えない程になっています。
ブラシレスモーター採用の強みですね。
そのため、講義動画を撮影するさいに役立ってくれます。
最後に、長時間の撮影を考えている方には、バッテリーもちが気になってしまうと思います。
『OBSBOT ME』のバッテリーはメーカー発表で120分もちます。
そのため、ダンスや部活動での長時間の練習、連続使用をする際には、都度、休憩をはさみながら充電をしてあげる必要があります。
といっても、2時間もあれば必要十分ですし、何なら2時間撮影⇒1時間休憩兼動画編集や次の動画撮影の構成検討など、時間を有意義に使うことも可能です。
一応『OBSBOT ME』の各種デメリットをあげてみましたが、そこまで深刻なデメリットではありませんし、使い方次第で上手く活用できる便利なアイテムです。
OBSBOT MEのAI顔認識システムが凄い
『OBSBOT ME』には中央にカメラが設置されています。
一見すると、『OBSBOT ME』で撮影ができるものと勘違いしてしまいそうですが、こちらのカメラは、イメージとしてはロボット掃除機にも付いている空間認識用のカメラのようなもので、AIが人物を特定し認識するためのカメラです。
したがって撮影はできません。
このカメラによって追跡対象の人物を特定してくれます。
下記の通り、簡単なハンドジェスチャーで対象を捉えることができるほか、電源をつけた後、もう一度電源ボタンを押すことで認識モードになります。
追跡対象が特定されれば、自動追尾が開始され、範囲内であれば動き回っても見失わない限り追跡し続けてくれます。
撮影自体は上部のスマホスタンドに付けたスマホから行うため、スマホなしでwebカメラのように撮影することはできません。
スマホなどのカメラは必須です。
OBSBOT MEはハンドジェスチャーで操作可能
『OBSBOT』シリーズの面白いところは、ハンドジェスチャーで顔認識をし、その対象人物をトレース(追跡)するところにあります。
以前レビューした、『OBSBOT Tiny 4K webカメラ』の場合、こちらはあくまでもWEBカメラなので、パソコンとの常時接続が前提でした。
つまり、パソコンで直ぐに設定を操作できる状況下での使用が想定されていたということです。
⇒【実機】『OBSBOT Tiny 4K』の使用感・評判をレビュー♪高性能・多用途で実務に活かせる一台♪
それに対して、『OBSBOT ME』はあくまでスマホスタンドの高機能バージョンという位置付けなので、屋外での使用も念頭にあります。
そのため、パソコンのない環境下でも人を認識してくれないと使い物にならない訳です。
『OBSBOT ME』の場合もハンドジェスチャーで顔認識をしてくれますが、それだけでなく、電源を入れてからもう一度電源ボタンを押し込むと、追跡対象をロック・ロック解除のそれぞれができます。
ということは、手元にパソコンを用意しなくても、『OBSBOT ME』単体で気軽に追跡対象(人)を認識させることができるので、かなり便利です♪
ダンス教室での撮影、ヨガの撮影にも使えますし、何より、バスケやバレーといった横移動の激しいスポーツにも追従可能なのがありがたいと感じています。
OBSBOT MEの脚立は交換可能
『OBSBOT ME』に付属しているスタンドは、3本に枝分かれするタイプの簡易的なスタンドになっています。
そのため、あまり高さがないので、見下ろす角度で撮影するためには、何か台の上に置かないといけません。
このままでは、高さを合わせるのが不便ですよね。
この点、『OBSBOT ME』のネジ部分は一般的な三脚と同じネジ穴になっています。
そのため、ビデオカメラ用の大きめの三脚にも取り付けられるので、スポーツの際や講義動画の撮影の際には、通常の三脚へ『OBSBOT ME』を取り付けてみてください。
多段階調節の可能な三脚なら、『OBSBOT ME』のスマホホルダー側のチルト調整も合わせて最適な角度で撮影ができるようになります。
実際に、『OBSBOT ME』を動かしている動画はこのあと掲載しますね。
専用アプリ・Bluetooth接続不要な点にビックリ
私の頭の中では、『OBSBOT ME』とスマホとをBluetoothなどの接続方式で接続してから使うのかなと勝手ながら思っていました。
自撮り棒の中には、自撮り棒とスマートフォンとをBluetooth接続してシャッターを遠隔操作するタイプもあったと思いますが、『OBSBOT ME』はそういうタイプではありません。
あくまでも、操作は『OBSBOT ME』のみで完結します。
つまり、iphoneなどのスマホはあくまでもカメラ役に徹するということですね。
そのため、煩わしい操作が必要ないため、気軽に使えるというメリットがあります。
実際に『OBSBOT ME』を使ってみた動画がこちらです。
私が背後で動き回っています(笑
トレース対象は顔の横でパーを作るハンドジェスチャーで簡単に行えます。
ただし、『OBSBOT ME』の動きは最大速度:120°/秒となっています。
つまり、速く動きすぎると対象を見失う可能性があるということです。
この懸念がある場合には少しカメラを引いた場所に置くなど工夫すればOKです。
OBSBOT MEはビジネスシーンでも大活躍
コロナ禍となってからリモートでの会議や商談も増えました。
また、グローバル化という観点からもzoomなどのアプリを使って商談するという機会が増えたと思います。
そんな時、欧米式の動き回るプレゼンはフレームアウトしてしまうことからできなかったんですよね。
日本人にそういうタイプのプレゼンテーターが少なからずいると思いますが、その方達にとっては、今までの環境は制約があり不便だったと思います。
ですが、『OBSBOT ME』は自律型で対象の人を自動追跡してくれます。
ということは、カメラの俯角さえ間違えなければ、動き回ってアクセントを付けながらプレゼンをすることも可能になります。
『OBSBOT ME』の可動範囲は正面を向いた状態で左右に各60度ずつ、合計120度まで稼働させることができるので、大抵の動きには追従してくれます。
それ以上動くと、『OBSBOT ME』の追跡可能範囲から離脱してしまうことになるのでご注意ください。
『OBSBOT ME』の120度は狭く感じるかもしれませんが、推奨距離ではありませんが、最大15m程度まで対象を追跡可能です。
そのため、ダンス教室、各種スポーツなどでは、スマホの設置位置を少し離したり、スマホ側のカメラを広角モードにすることで、幅広く撮影することが可能です。
こちらのレビュアーさんのような使い方は理想的です。
7人踊れるくらいの広めのスタジオであれば、スマホのカメラを広角の設定にすると、顔だけではなく全身も入れながらダンスを追跡することができる。普通のカメラモードだと激しく移動すると遅れが目立つけど、広角だと目立たない。買って本当によかった。誰かに撮ってもらう手間が省けるのは大きい。3時間くらい踊っていると電池が切れるので、休憩中はこまめに電源を切りつつ2時間くらいが限度かも。
引用元:Amazon『OBSBOT ME』レビューより
AIにより人を自動認識してくれる点や、ブラシレスモーターを使っていて静かな点を考えると、あくまでもスマホホルダー、スマホスタンドという位置付けの『OBSBOT ME』が、定価23,000円台という高価なアイテムである理由もうなずけます。
一人で買うのは中々・・・という方はチームや友人と資金を出し合って共有して買うのもありですね。
また、部活などのチームで一台持っておいて、個々人のフォーム確認やチームのフォーメーション確認に使えば、各自の能力向上、チーム力向上に役立ちます。
ちなみに、スマホホルダーは両サイドに展開するタイプでした。
そのため、思ったよりスマホの挿し込みがきつくなく、それでいて落ちずにしっかりホールドしてくれるのには助かりました。
私が普段使っているMOMANスタンドのスマホホルダーはガチガチに硬いので取り付けに苦労するんです(笑
この辺、ちょうど良い力加減になっているのはありがたいですね。
OBSBOT MEはYouTuberや動画を撮るブロガーにも合う
『OBSBOT ME』は、スポーツ系だけでなく、動画撮影をするブロガーやユーチューバーの方にもちょうど良い一台です。
自宅で撮影する時は固定のWEBカメラや通常のカメラで良いかもしれませんが、外出先で一人で撮影する場合には、インカメラで自撮り風に撮影するパターンが多いかと思います。
ビデオカメラなら、液晶部分を反転させることで画質を落とさずに簡単に自撮りができますが、スマホのインカメラだと確実に画質が落ちます。
そんな時に、『OBSBOT ME』を使えば、フレームアウトせずに自由に動き回れる上、撮影スタッフがいるがごとく、画素数の高いカメラでの撮影が可能になります。
ちなみに、室内でも少し動くようなら、室内では『OBSBOT Tiny 4K webカメラ』を使い、外では『OBSBOT ME』を使うといった贅沢な使い方もできます。
また、『OBSBOT ME』は、塾のオンライン講義で黒板(ホワイトボード)の端から端まで移動しながら板書をしたり説明をするタイプの先生にもちょうど良い一台です。
左右合計120度もあれば、数メートル距離をとって設置すれば板書全体が映ると思います。
あえて、板書全体は映さずにホワイトボートの縦幅に合わせてアップにしておいて板書を見やすくしてあげるという工夫もできますね♪
OBSBOT MEでサッカー、バスケ、バレーを撮影するなら
『OBSBOT ME』はたしかに便利です。
ですが、例えば、サッカーのフィールド全てをカバーできるほどAIの認識範囲は広くありません。
また、バレーも同じです。
認識対象が人だけなので、バレーのボールの行方を追ってはくれません。
この点は、今後のAIの認識レベルの向上に期待したいところですが、現状は人を認識してくれるだけです。
そのため、サッカー、バレー、バスケ、バドミントンと主要なスポーツにおいては、基本、個人技の練習を撮影して、フォームの確認、改善に役立てるのがベターです。
私なら、例えばジャンプサーブの練習やスパイク、ディグ(スパイクレシーブ)、レセプション(サーブレシーブ)の動き方やフォームの確認に使うでしょうね。
サッカーは高校の授業レベルでしかやったことがありませんが、ドリブルの練習、リフティングの練習、ボールをける際の足の動かし方(フォーム)の確認といったことに使えます。
あと、気をつけたいのが、満充電で120分の電池もちなので、その点も考慮して練習に使いましょう。
OBSBOT MEの推奨使用距離はどのくらい?
『OBSBOT ME』は便利ですが、使える距離には限界があります。
『OBSBOT ME』の場合、最大で15m程度までしか認識されません。
そのため、サッカーやバスケのようにフィールドの広いスポーツにおいて、全てを撮影するのには適していません。
また、最適な距離としては0.5m~3mが推奨されています。
ですので、広角モードでダンスを撮影するのが結構ギリギリなラインなのではないかなと思います。
サッカーなどのスポーツにおいては個人技を撮影するために、5m~10m程度の距離で撮影するのが無難でしょう。
この特性から、YouTubeの撮影には最適な距離感となっています。
また、『OBSBOT ME』は、予備校、塾、スクール系にも向いている自律型スタンドといえます。
OBSBOT MEの評判・口コミをレビュー♪
それでは、『OBSBOT ME』の評判を見てみましょう。
本人が左右に動いても自動追尾してくれるスマホホルダー。
設定は簡単で、レンズに向かっている状態で本体のボタンを押すか
ジェスチャーをすると追尾対象の登録/設定/解除が簡単にできます。
インジケーターランプの色や点滅で動作状態が簡単にわかり
使いやすいですね。
実際に使ってみると本当に追尾して向きを変えてくれるので、
VlogやYoutube向けの撮影も一人でもできます。
特に歩き回って撮りたい場合や、屋外でのサッカーなどの技解説など
運動系の動画撮影なんかにもぴったりだと思います。
動作音も静かで、録画の音声にも気になるようなノイズは入り込みません。
ただし追尾は水平方向のパンのみで、上下角度のチルト方向には
できないですね。スマホのホルダーは一応チルト方向に調整も可能ですが、
角度的には大した事なくイマイチ。
一応ミニ三脚が付属していて、デスクなどに置いての撮影に向いている感じですが、
ユニバーサル規格の三脚ねじ穴なので手持ちの三脚にも固定できます。気になった点として
ジェスチャーだと追尾開始のコマンドが認識されない時もあったので、
何回か繰り返してみる必要はあるかも。ちなみにスマホホルダーはバネ式ですが、けっこう狭い幅からなので、
Goproなどのアクションカムも工夫すれば取り付けられそうです。
折り畳み可能で、ズボンのポケットにも入れられるくらいに
コンパクトになり、セミハードタイプのキャリングケース付属で
持ち運びもしやすいです。イマイチに感じたのは取説の表記で、各国語に対応しているのは
良いんですが、項目ごとに各国の言語が順番に記載されているので
日本語をいちいち探して読み込むのがかなり面倒です。
言語別にまとめてくれると良かったんですけどね。
まあ操作はシンプルなので、一度理解すれば取説は必要なくなる感じですが。
引用元:Amazon『OBSBOT ME』レビューより
付属の三脚は11㎝程度の簡易な三脚なので、もし立ったままの撮影をしたいのなら、ビデオカメラで使うような通常の三脚も一緒に買っておくと良いでしょう。
反対に、ヨガやピラティス的なゆっくりした動作で、あまりカメラポジションとして高さを選ばないタイプならば、付属の三脚で十分です。
一応、『OBSBOT ME』側のスマホホルダーでチルト調整が可能なので、最初はこれでチルト調整をして、それで合わなさそうならお好きな三脚を選んでみるというのがベターかなと思います。
ちなみに、取説について、項目ごとに各国語で説明が~とありますが、現在は、各国語ごとにまとまって説明があります。
なので、日本語ページのみが集まっているので読みやすく改善されていましたよ^^
自分を追いかけてくれるのがやっぱり良い
自撮りの動画が凄い楽👍
skateboardをするので人が撮ってくれてるかのようで重宝してます。
引用元:Amazon『OBSBOT ME』レビューより引用元:Amazon『OBSBOT ME』レビューより
東京五輪のおかげで一気にスケートボードが流行りましたよね。
実際に自分がどんなプレーをしているのか知ることは、技術力向上にあたってスポーツ全般に必要な情報です。
私もバレーボールをしていた頃は、後輩やマネージャーに撮影してもらってフォームの確認、修正などに活かしていました。
ただ、朝練など一人で練習する時間もあったのですが、その時ばかりは動画撮影ができなかったんです。
当時、『OBSBOT ME』と出会えていたら、競技人生も少しばかり変わってきたかもしれないと思うと、もっと早く出会いたかったですね。
とはいえ、当時は『OBSBOT ME』なんて存在すらしてませんでしたから、ムリなお話なんですけど。
だからこそ、今の人には『OBSBOT ME』を積極的に活用して各種スポーツの技術力向上に役立てていただきたいと強く思いました。
【実機】OBSBOT MEレビューと評判♪自動追尾カメラとしてスポーツ・講義にベストなスマホスタンド♪まとめ
今回は、自動追尾型の面白いスマホスタンド、『OBSBOT ME』を実機レビューしました。
決して安くはないので気軽に買えないというデメリットはありますが、AIによる顔認証技術や動きのトレースはさすがです。
特に、一度顔認証をしてから背面を見せても顔認証が外れずにしっかり動きをトレースしてくれるのには驚きました。
これはお値段相応の価値があるわ、という感想^^
『OBSBOT ME』は、スポーツだけでなく、ヨガ、ピラティス、はては動画講義にYouTubeの撮影にと大活躍する自律型スマホスタンドでした。